チャイルドセーフガーディングポリシー

チャイルドセーフガーディングポリシー

策定日:2021年9月16日

改訂日:2021年10月19日

代表者名 : 下里 夢美

1.本ポリシーの目的

  • 本ポリシーでは、当法人の受益者である子ども特有の弱い立場に留意し、子どもへの特別な保護要件を強調するとともに、あらゆる性的搾取・虐待・その他の形態の暴力や危害の防止の重要性を明記しています。
  • 本ポリシーは、当法人が実施する全ての支援プログラムにおいて等しく適用されます。
  • 当法人は、当法人の力、地位、信頼されているという立場を、性的その他の搾取目的で悪用することを、絶対に許容せず、また、スタッフまたは業務上の関係者による、子どもや若者に対する暴力や虐待(性的搾取・虐待を含む)について、本ポリシーへのいかなる違反も許容しません。
  • 当法人は、虐待として通知された、または疑われる事案について必要な対応を行います。こうした事案に対する対応は、子どもまたは大人のサバイバーを中心に据え、彼らの利益を最優先とします。
  • 当法人は、性的搾取・虐待、その他の形態の暴力や危害を防止するためのセーフガーディングへの取り組みの向上に引き続き尽力します。

2.本ポリシーの適用範囲

本ポリシーは、次の人に適用されます。

  • 当法人役員、職員、スタッフ: 当法人の職員・非常勤スタッフ・アルバイト等、当法人との契約により当法人に雇用される者を指します。契約の形態は問いません。
  • 当法人のその他の関係者: ボランティア、インターン、アドバイザーなど、当法人の名称を使用して活動に携わる関係者を指します。
  • 当法人と公式な契約関係にあるパートナー機関あるいはパートナー機関の関係者: 子どもとの接触を含む活動等で当法人と公式な契約関係にある個人やグループ、外部組織や提携機関、並びにその職員及び役員、ボランティア等の関係者を 指します。ただし、その組織が子どものセーフガーディングや保護に関する独自の指針等を保有しそれを遵守することを公式に合意した場合は除きます。
  • その他当法人の活動に関わる組織とその関係者および個人:寄付者、ジャーナリスト、著名人、政治家など、当法人の活動に関わるあらゆる組織とその関係者 および個人を指します。

※寄付者、ジャーナリスト、著名人、政治家、その他の人々が当法人の活動地や事務所を訪れ子どもと接する際は、このポリシーが適用されることを認識していただきます。

業務時間中であるか否かにかかわらず公私にわたり子どもと直接的、間接的に関わる際に、このポリシーに従って行動しなければなりません。
なお、これらの適用範囲の対象者を本ポリシーにおいて以下「関係者」と称します。

3.本ポリシーにおける用語の定義

本ポリシーにおける「子ども」とは、18歳未満の全ての人及び、当法人の受益者である若者(15歳~24歳)までの年齢グループを指します。

※当法人の受益者とは、当法人の支援事業において、対象とされている、されていないにかかわらず、直接もしくは間接的に便益を受ける個人、コミュニティ、組織を示します。

4.原則

4-1.現地活動について

  • 支援を届ける子どもを選定する際の最初のヒアリング及び毎月の経過観察(モニタリング)は、可能な限り子どもと同性の各事業地のスタッフが行います。
  • 当法人が広報活動で使用する子どもの写真は、保護者または支援先の学校の責任者が書面で許可する場合に限り使用されます。

4-2.活動地訪問について

  • 実際に現地シエラレオネを訪れ支援する子どもと面会することは可能です。ただし、この場合、必ず当法人のスタッフが同行し、当法人が定めた場所で面会を行います。事前のご連絡なく子どもとの面会や活動地の訪問をするなど、上記に反する行為が発覚した場合は、契約その他の本法人との関係の解消等の厳重な対応を取ります。
  • 子どもの写真撮影は、当法人が広報活動に使用する場合以外では、事前の同意なしの写真撮影は禁止です。
  • スマートフォンなど、GPS機能つきカメラで子どもや子どもとの写真を撮影する場合、撮影場所の位置情報が写真データに記録されます。ソーシャルメディアやブログなどに写真を掲載する場合は、撮影場所を特定できる位置情報を必ず削除してください。または、訪問中は位置情報設定を無効にしての撮影をお願いします。また、下記情報が写っている写真は掲載いただけません。
      1. 学校名や校章つきの制服、運動着
      2. 村やコミュニティの名前や学校名が分かる看板など
      3. その他、地域や個人が特定できる情報

なお、この場合についても、「5-1. ソーシャルメディアの利用について」を遵守していただく必要があるため、留意ください。

  • 支援開始前のヒアリング、保護者宅への毎月の家庭訪問は、現地スタッフが原則行います。
  • 現地スタッフ以外のスタッフ・ボランティア・寄付者その他の関係者は、地域から子どもを守る安全性を考え、子どもの家庭へ訪問することはできません。
  • 子どもに個人的なプレゼントや追加の支援を送ることはできません。

4-3. 子どもへの虐待や搾取が疑われる場合の当法人の対応

子どもへの虐待や搾取が疑われる場合は、当法人職員は定められた手続きに沿って適切な対応を取ります。

  • 子どもへの虐待や搾取に関して知り得た情報は、その秘密を保持します。情報の伝達や共有は、報告しなければならないスタッフとの間に限定して行います。
  • 疑われるケースを調査した結果、“虐待に該当しない”と判断された場合でも、報告した人はいかなる処分も受けません。ただし、意図的に悪意ある報告をしたと分かった場合には、厳重な対応をとります。
  • 子どもへの虐待や搾取が疑われた人は、そのときから当法人との関わりを一時保留します。その後、虐待の事実が明らかになった場合は、雇用・契約・月額寄付登録などすべての関係を速やかに除名・停止の上、しかるべき法的措置をとります。パートナー機関や契約先で、子どもへの虐待や搾取が疑われた場合は、契約や連携の終了を含む事態を招くこともありえます。また場合によっては、当局に連絡してしかるべき法的措置等に従うものとします。

5.本法人の活動における指針

総則

5-1.ソーシャルメディアの利用について
本項目については、全ての関係者に適用されます。
関係者が、自身が発信するブログ・SNS・印刷物などに、子どもの支援にいたるストーリー、支援事業名、写真を掲載することは、子どもの保護者が書面で許可する場合、または支援先の学校の責任者が書面で許可する場合にのみ可能ですが、子どもの本名、居住地域・年齢・学校名を公開することはできません。

5-2.ドリームサポーターと子どもの交流について
本項目については、関係者のうち、毎月1名の特定の子どもに支援を届け、交流することのできる制度による寄付者に適用されます。以下この寄付者をドリームサポーターと称します。

  • ドリームサポーターは寄付者の中で唯一、子どもの本名、誕生日、宗教、学校名、支援にいたるまでのストーリーを開示されます。
  • ドリームサポーターと子どもが直接、メールやSNS等でやりとりすることはできません。
  • ドリームサポーターと子どもは半年に一度手紙の交換が可能です。ただし、ドリームサポーターと現地の保護者・子どもとは、連絡先情報をお互いに開示すること(住所や連絡先、SNS情報の記載等)は一切許容されません。
  • 手紙の内容は、当法人のスタッフが目を通し、個人的な追加のサポートを示唆する内容、特定の政治政策・宗教の勧誘を示唆する内容、人種・性差別的な内容などがないかの確認をします。

本ポリシーは、国際的な基準等に照らして、定期的に見直し、改訂します。
子どもの個人情報と人権を守るために、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

チャイルドセーフガーデングポリシーに関するお問合せはこちら
特定非営利活動法人Alazi Dream Project
(略称)NPO法人アラジ
メール:info@alazi.org
電話:080-5186-4275