(2026年6月26日)国連開発計画(UNDP)との協働事業を開始しました

いつもアラジを応援してくださっている皆様、誠にありがとうございます。

この度、国連開発計画(UNDP: United Nations Development Programme)からの協働依頼により、シエラレオネ政府と、NPO法人アラジの現地法人JaSiLe Foundation(ジャパン・シエラレオネ財団)は、協働プロジェクトを実施する運びとなりました。

これまで私たちがシエラレオネで地道に積み重ねてきた活動が国際的な評価を受け、UNDPのパートナーとして、シエラレオネ東部カイラフン県における平和構築と人権保護のプロジェクトを推進することになりました。これは、アラジの活動の歴史において極めて重要なマイルストーンとなる、新たな一歩です。

1. プロジェクトの背景と目的

今回のプロジェクトの事業地は、シエラレオネとギニアの国境に位置するカイラフン、キッシ・テン首長領です。同地域は長年、国境紛争による不安定な状況下にあり、特に2025年に発生したイェンガでの緊張の高まり以降、地域住民、とりわけ女性や若者の安全が深刻な危機にさらされています。

本プログラムの正式名称は、**「Strengthening Peace, Human Security and Resilience in Border Communities affected by the Situation in Yenga in Kailahun District, Sierra Leone(シエラレオネ・カイラフン‐イェンガ情勢の影響を受ける国境コミュニティにおける平和・人間の安全保障・レジリエンスの強化)」**です。

コミュニティ主導の安全網構築

10名の「コミュニティ・アドボケイト・メンター(CAM)」を育成・認証し、地域社会自らが女性や子どもたちを守る仕組みを確立します。

意識変革と教育

地元の言葉(メンデ語/クリオ語)による啓発ポスターの設置やラジオキャンペーンを通じて、性暴力に対する許容度を下げ、権利意識を向上させます。

持続可能なエンパワーメント

 紛争や暴力の影響を受けやすい女性と若者を対象に、教育と相談支援を行い、地域全体のレジリエンス(回復力)を強化します。

3. アラジが果たす役割

今回のUNDPとの協働事業において、アラジ日本事務局は、技術的支援および戦略的なプランニングと財務管理を担います。日本の行政基準に準拠した厳格な管理と現地での豊富なフィールド経験により、高い透明性と効果的な支援を両立したプロジェクト運営を行っていきます。今回の連携は、私たちの活動が国際的な基準に照らしても信頼できるものと認められたことを示しています。今後シエラレオネでさらに力強い支援が行えるようになる大きなステップであると考えています。

4. 今後の展望

2026年5月から10月までの実施期間中、現地のコミュニティメンバー一人ひとりと向き合い、恐怖から解放され、尊厳を持って暮らせる社会の基盤づくりに全力を尽くします。私たちはこれからも、現場の声と国際的な知見をつなぎ、紛争地で生きる人々の「夢」を守るための活動を続けてまいります。今回のプロジェクトの進捗についても、随時ウェブサイトやSNSで発信していきます。

これからのアラジの新たな挑戦に、引き続き変わらぬご支援とご関心を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

(投稿)インターン 楠居里奈