Category "活動報告"

(2024年4月1日)日本国際協力システム(JICS)よりご助成いただきました。

2024年4月1日

この度、一般財団法人日本国際協力システム(JICS)より、2023年度支援団体としてアラジが選出され、1,598,660円のご助成をいただきました。

JICSは、毎年、日本のNGO・NPOの活動に1団体につき100万円または160万円を上限にした資金提供をおこなっています。日本の市民団体や非営利団体がもたらす国際協力活動の発展を目的としたこの活動に、アラジが選ばれました。

選出に際して、アラジはJICSの掲げる「誰も取り残さない社会」の実現のための組織であることが評価され、開発途上国での現地支援事業や日本国内でのネットワーク型事業、啓発事業を対象とする直接事業という分野で採用されました。

このご助成によってシエラレオネ共和国ケネマ県内で40校のべ1万人の中高生へ「中高生性教育プログラム事業」を実施します。望まない・予期しない妊娠によって中途退学を余儀なくさせられてしまう女の子の教育機会を確保することをめざした取組です。

JICSの助成金により、アラジの活動がさらに盛り上がり、現地シエラレオネに多くの成果をもたらすことができます。今後もその活動を広げ、「誰もが夢に向かって努力できる社会の実現」に向けてさらに大勢の子どもたちにプログラム事業を提供いたします。

2023年度JICS支援事業の支援団体についてはこちらからご覧いただけます。

アラジスタッフ一同、代表理事下里と共に、シエラレオネの子どもたちに持続的な教育支援を通して、希望を届けられるよう、邁進してまいります!よろしくお願いいたします。

(アラジインターン)寺田 純菜

(2024年3月19日)パナソニックNPO/NGOサポートファンド for SDGsの報告会に参加いたしました。

2024年3月19日

2024年2月21日(水)「パナソニックNPO/NGOサポートファンド for SDGs」の報告会に、アラジスタッフの小川と北川が参加いたしました。組織診断/基盤強化の助成を受けた7団体が参加されました。

「パナソニックNPO/NGOサポートファンド for SGDs」は、「貧困解消」に取り組むNPO/NGOに対して「国内助成」と「海外助成」の二つのプログラム通して様々な団体を応援しています。

主な報告内容

  • 助成事業の概要
  • 助成事業の背景・目的
  • 実施概要
  • 助成事業の振り返り
  • 今後の展望

「パナソニックNPO/NGOサポートファンド for SGDs」の成果について

  • 非常勤スタッフの役割明確化
  • ボランティアの増加と継続(現在250名・月20名の参加)
  • 寄付者への転換・講演依頼の増加
  • ファンドレイジングチームMTGの活用
  • 公認プロボノクラブの発足
  • シニアアドバイザー制度の発足
  • 異業種交流会開催による対面での寄付獲得
  • 認定 NPO 法人取得・グッドガバナンス認証に挑戦・取得へのビジョン確立

これからも「パナソニックNPO/NGOサポートファンド for SDGs」を活用して貧困解消の活動に努めてまいります。

引き続き今後も、1日33円(月1000円)から活動を応援いただけるマンスリーサポーターを募集しております。

1日33円で継続して一緒にシエラレオネの課題解決に向けて考え、行動することができます。今まで同様に仲間を増やし、シエラレオネ共和国における課題解決に一同真摯に取り組んでまいります。

マンスリーサポーター登録はこちら

                                      インターン 柿崎杏夏

(2024年3月18日)【イベント開催】3/10(日)「アラジ10周年記念パーティ」を開催いたしました。

2024年3月18日

 

私たちNPO法人アラジは、3月7日で創設から10年を迎えました!

10周年を記念して、イベントスペースBPM(池尻大橋)にてパーティを行いました。
ご寄付やボランティアとして活動にご参加いただいている皆様を含め、約50名の方にお集まりいただきました。誠にありがとうございました。

当日、代表下里がアラジ設立前からアルバイト先としてお世話になったフレンチシェフ、そして誠屋ラーメンが作った料理が振る舞われました。

  

さらに、現地スタッフ、Pidia Josephのビデオメッセージを流しました。                  アラジ支援者に感謝の言葉を述べ、支援のおかげで現地の10代シングルマザーの自信に繋がったと語りました。まだ支援を必要としている人がいる為、これからも継続して支援をお願いする言葉で締めくくりました。

 

長年アラジの活動に貢献してくださっている寄付者、ボランティアの計12人を表彰させていただきました。

ボランティア:酒井美緒さま・実森洋之さま・橋詰隼人さま・清水智恵さま・上野真樹子さま       寄付者:日比野良さま・吉成優子さま・伊藤正樹さま・遠藤洋之さま・長井菜摘さま・川口義行さま

 

 

パーティー終盤の余興として、10周年を記念して作詞作曲したオリジナルソング「Our Hopeful Song」を代表下里とヒイラギのお二人で歌いました。

(左:下里夢美 真ん中:ちゅーりさま 右:小栗柊平さま)


改めて、10周年を迎えられたことに心より感謝申し上げます。                                  今後も、活動を拡大するため11年目に向けてしっかりと成果を出せるよう、仲間と一緒に丁寧に取り組んでまいります。

次の10年に向けて シエラレオネでの活動拡大のため 記念寄付を募集しています。                  温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。                              

                                        インターン柿崎杏夏

(2024年3月18日)決算修正のご報告

2024年3月18日

平素よりNPO法人アラジにご支援をいただき、誠にありがとうございます。

この度は2021年度、2022年度の決算報告書の修正を行いましたのでご報告いたします。

シエラレオネ現地の業務体制を整えるため、2021年8月10日に現地法人JaSiLe Foundationを設立いたしました。設立後より現地法人の会計簿は、日本法人であるNPO法人アラジと帳簿を同じくし、決算しておりました。この度それぞれの法人の会計ごとに独立して帳簿を管理することにいたしました。

そのため、2024年1月27日に臨時総会を開催し、現地法人JaSiLe Foundationの運営費は日本法人NPO法人アラジからの寄付金として現地法人に送金したとする決算修正をおこないました。

この決算修正のおいて皆様からいただいた寄付金の使用用途に変更はございません。

会計報告を2021年度会計報告修正版2022年度会計報告修正版に差し替えましたので、ご参照ください。

この決算報告書の修正についてご質問、ご意見などございましたら、お問い合わせフォームよりお送りください。

ご理解のほど宜しくお願いいたします。

                                       インターン 柿崎杏夏

(2024年3月15日)インターン卒業生インタビュー(原田 夏希さん)

2024年3月16日

3月にアラジのインターンを卒業した、原田 夏希さんにインタビューしました!

自己紹介をお願いします!

大学3年生の原田 夏希です。大学では開発経済学を学んでおります。2023年11月からインターン生としてアラジの活動に携わらせていただきました。

アラジに応募したきっかけは何ですか?

幼少期にアフリカで貧困に現状を目の当たりにするとともに、都市部では発展の可能性も可能性も感じたことをきっかけに、漠然と国際協力に携わりたいと思っていました。大学では開発経済を学ぶゼミに属し、机上の理論だけではなく、実践の重要性も学びました。そこで自身のバックグラウンドと共通するアフリカで活動している団体を調べていた際に、アラジが目に入りました。アラジが「誰もが夢に向かって努力できる社会の実現」のために、根本的な問題の解決を図っている活動に共感し、応募させていただきました。

どんな業務に携わりましたか?

対面とオンラインで多くの業務に関わらせていただきました。商品やボランティアの広報、現地スタッフとの交流といった表側の業務から、ファンドレイジング、助成金、会計といった裏側の業務まで携わらせていただき、インターン生でもたくさんできることがありました。

インターンを通して学んだことは何ですか?

はじめはNPOが一体どう運営されているのか、現地との関わり方など、わからないことばかりでした。しかし、表側だけでなく、裏側の運営の側面も見ることで、NPO、そして国際協力の全体像を学ぶことができました。
そして何よりアラジやアラジ関係者の想いを知れたことが何よりもの糧となりました。国際協力に長年携わってきた下里さんをはじめとしたスタッフや関係者それぞれのストーリーがあり、自身の将来を見つめ直すきっかけとなりました。

今後思い描いているキャリアを教えてください!

将来的には、世界中の人が、今自分が得ている豊かさを享受できるようにしたいです!もちろん、途上国だけではなく、日本でもまだまだ課題はあると思います。どんな方法であっても、回りに回ってシエラレオネをはじめとした、困っている人々に豊かさを届けたいと思っています。

NPO法人アラジでは、ボランティアさんを随時募集しています。
また、新宿事務局または、オンラインでのインターン生も随時募集しています!ご興味のある方は、下記リンクより詳細をご覧ください!

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(投稿)元インターン 原田 夏希

(2024年3月1日)24年1月:代表下里出張報告(3)/シングルマザー復学支援プログラムのモニタリングを実施しました。

2024年3月7日

こんにちは、代表理事の下里夢美です。

2024年1月12日(金)に成田空港を出発し、8度目のシエラレオネ現地出張に行ってまいりました。今回のHPでの活動報告記事(3)では、現地でおこなわれている10代シングルマザーに対する復学支援プログラムのモニタリングについてご報告します。

アラジのサポートで復学した女の子

アラジは現在シエラレオネのケネマ県で事務所を構え10代のシングルマザーの復学支援をおこなっています。

彼女たちは予期せぬ妊娠から、退学を余儀なくされてしまいました。こうした理由から広がっていく男女の教育格差。女の子たちに復学してもらうことで、そのひずみをなくそうと試みています。

出張期間中は各プログラムの進捗状況を丁寧かつ慎重にモニタリングし、課題も含めた気づきがありました。今後の業務の効率的な実施につなげていきます。

タブレット研修

現地スタッフにタブレット研修をおこないました。女の子たちの状況を知るために、定期的なモニタリングは必要不可欠です。

タブレット研修をおこなうスタッフ

モニタリングの実施が効率的になるよう、10月に実施したクラウドファンディングのご支援で、タブレット2台を現場にて使用することにしました。PC操作に不慣れなスタッフも、スマホと同じ操作方法のタブレットであれば、業務を効率よく行うことができます。

モニタリングではフォームを用いて、学校での様子や赤ちゃんの健康状態、毎月の支出をヒアリングし、支援がどのような効果をもたらしているのかを正確に把握できるようにしています。

ヒアリングに用いるフォーム

ここでモニタリングの中心になるのは現地シエラレオネにいるスタッフたちです。

例えば、10代シングルマザーへのインタビューは現地人の女性スタッフとの1対1でおこなわれます。

学校でいじめにあっていませんか?

生理のときはナプキンをつけて学校に行けていますか?

同意を得たうえで、上記のようなセンシティブな質問をする場合もあります。

それゆえ、インタビューを受ける人たちのプライバシー尊厳を守るために、モニタリングの担当者は現地スタッフのみ、と徹底しています。

このような形でクラウドファンディング等で集められたサポートを活用しております。改めて皆さまのご支援、ありがとうございました。

携帯電話/SIMカードの配布

女の子たちが子育てをしながら働かずに学校に戻れるようにするため、アラジでは携帯電話を使った電子マネー送金による生活支援を行っています。

女の子と現地スタッフ

電子マネー送金にすることで、お金の受け渡しのための移動を極力少なくし、事故のリスクを低減するなど、様々なリスクヘッジができるようになりました。

おもちゃ等の配布

10月のクラウドファンディングのご支援を受け、赤ちゃんの成長のために必要な物資も購入し、配布しました。モニタリングの際に自由に使える育児スペース拡充のための、マットレスやおもちゃ、飲み水やおむつを用意しました。

子ども達に配布するおもちゃ

毎月ご支援いただいているサポーターの皆さま、クラウドファンディングでお気持ちを寄せてくださった皆さまのご協力のおかげで、このようにより充実した支援が可能になっています。

私たちは現在、子どもたちの就学を大きく妨げている「若年妊娠」の根本解決に向けて、アラジが事務所を置くケネマ県の様々なステークホルダーを巻き込み、様々な取り組みを実施しています。

今年は約100名の10代のシングルマザーの女の子への支援拡大のため準備を進めております。

そのために現在、400人のマンスリーサポーター登録を目指しています。

このような活動は、皆さまのご寄付に支えられて実現しております。
今後も皆さまの温かいご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

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(投稿)代表理事
下里夢美

(2024年3月4日)代表理事の下里夢美が「SUNSTAR WEEKEND JOURNEY」に出演しました。

2024年3月4日

2024年3月3日(日)19時より代表理事の下里夢美がラジオ番組、FMヨコハマの本村由紀子さんがDJを務めるコーナー「SUNSTAR WEEKEND JOURNEY」に出演いたしました。

本番組では、代表理事の下里夢美が、NPO法人アラジを立ち上げたきっかけ、小学校支援について説明させていただいたのち、筑波大学非常勤講師、千代田国際中学校グローバルゼミ講師として活動していることをお話ししました。

ラジオを聞き逃してしまったという方はラジコでお聴きください。

                      (投稿)インターン 柿崎杏夏                                  

(2024年2月20日)24年1月:代表下里出張報告(2)/初開催!性教育スピーチコンテストを実施しました!

2024年2月27日

こんにちは、代表理事の下里夢美です。

2024年1月12日(金)に成田空港を出発し、8度目のシエラレオネ現地出張に行ってまいりました。今回のHPでの活動報告記事(2)では、出張中に初めて開催した、性教育スピーチコンテストについてご報告します。

こちらはコンテストに参加した生徒や審査員、現地スタッフたちの様子です。コンテスト関係者全員がそれぞれの役割を全うし、大盛況かつスムーズな開催となりました。

コンテスト参加者たちの様子

活動をはじめて約10年。これまでに延べ2000人以上の子ども達に勉強の機会を届けてきました。しかし、そうした中で目の当たりにするのは、中学校2年生頃より広がっていく男女の教育格差です。

その大きな要因の一つに「若年妊娠」があります。6人に1人の女の子が、妊娠によって退学を余儀なくされてしまうのです。そんな10代で親になってしまう女の子たちに、私たちは電子マネーによる現金給付や、転校支援などをおこなってきました。

私たちのサポートで復学する10代シングルマザーの女の子の様子

そしてこの度、おこなわれてきた性教育プログラムをより継続的・文化的なものにするため、「性教育スピーチコンテスト」を実施しました。今回は11名の生徒がスピーカーとして登壇しました。

審査員を務める教育省関係者や学校の先生たち

避妊や性的同意、リプロダクティブヘルス・ライツなどを含む性教育をテーマに、生徒たちは3分という持ち時間のなかで堂々と発表します。

人前で意見を発することに戸惑いがない彼らの姿勢に感銘を受けました。

当日の会場には現地・日本メディアもかけつけ、大盛り上がり。優勝した女子生徒は、嬉しさのあまり涙を流していました。彼女は地元のラジオ局への出演が決まりました。

コンテストに優勝した女子生徒

参加者のなかには、アラジがサポートする10代シングルマザーや過去に女の子を妊娠させてしまった経験を持つ男子生徒も。

性教育について自身の経験を踏まえて伝える、という今回の経験は彼らのなかで一生の思い出になっていると思います。

この活動をシエラレオネ全土に広めて、社会を変えるきっかけにしたい。パイロット版での実施となりましたが、次回の開催も期待されるところです。

コンテストに参加した生徒たちと代表下里

開催に際してクラウドファンディングや毎月のサポートで応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

このように、私たちアラジが事務所を置く、ケネマ県の様々なステークホルダーを巻き込み、現在子どもたちの就学を大きく妨げている「若年妊娠」の根本解決に向けて、性教育プログラムを実施しています。

今年は約10000人への実施に向けて、準備を進めており、24年度の活動で累計約3万人に私たちの教科書を利用した性教育プログラムを提供予定です。現在、400人のマンスリーサポーターの登録を目指しています。

このような活動は、皆さまのご寄付に支えられて実現しております。
今後も皆さまの温かいご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

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(投稿)代表理事
下里夢美

(2024年2月16日)24年1月:代表下里出張報告(1)/性教育プログラムが新しく生まれ変わりました!

2024年2月16日

こんにちは、代表理事の下里夢美です。

2024年1月12日(金)に成田空港を出発し、8度目のシエラレオネ現地出張に行ってまいりました。今回のHPでの活動報告記事では、3回に分けて現地シエラレオネでの活動の進捗や成果をご報告いたします。

約1年ぶりに再会した現地法人JaSiLe Foundationの現地スタッフの様子です!

左から下里/ピディーア/ファティマタ/アマラ

私たちは2021年初め頃に、シエラレオネ共和国における『妊娠した女子の復学禁止令』の撤廃後、10代でシングルマザーとなってしまった女の子が、精神的・経済的理由で自力では学校に戻れない現状を知り、すぐに現金給付や転校支援をベースとした「10代シングルマザー復学支援」をスタートさせました。

私たちのサポートで復学する10代シングルマザーの女の子の様子

「10代シングルマザー復学支援」では、現在60名以上の女の子の復学を実現してきました。しかし、予期せぬ妊娠や性犯罪を防ぎ、誰もが夢に向かって勉強し努力できる社会の実現にはまだほど遠いのが現状です。そこで、2022年から新たに性教育を実施しています。

この度、以前に4p程度の内容であった性教育プログラムの教科書を、ユネスコの掲げる『国際セクシャリティガイダンス』に沿った、リプロダクティブヘルス・ライツを含む8pの内容に改訂しました。

さらに、性教育実施前と実施後のアンケート結果に基づき、「性的同意」に関しての理解度が低かったことから、性的同意を含めた教科書に改訂しています。

また、教科書に、性加害を受けた際の緊急連絡先として地元警察の『Family Support Unit』の電話番号を掲載しています。

以前より警察署の皆さんとも連携し、教科書作成にご協力いただいています。

地元警察署での教科書内容に関するディスカッションの様子


また、教育省には、ケネマ県のすべての中学校・高校のリストの提供をいただいています。

教育省での教科書内容に関するディスカッションの様子

いよいよ、性教育プログラム当日の様子です。
※学校名は非公開情報となります。

事務局にて、性教育で使用する教科書の準備風景

コンドームを生徒に1個ずつ配布できるよう準備

性教育プログラム実施を受け入れ、調整をしてくれた学校の先生たち

性教育プログラム実施前の、事前アンケート実施の様子


性教育プログラムの実施前と実施後に、生徒30名に対してアンケート調査を実施しています。

男子生徒15名/女子生徒15名に匿名でのアンケート回答をしてもらいます。

アンケートでは、「以前に性交渉を経験したことがありますか?」や「コンドームが避妊具であることを知っていますか?」等、非常にセンシティブな内容を含むため、生徒一人一人が十分にスペースを保った上で、回答してもらいます。

性教育の授業実施後には、裏面のアンケートの回答をしてもらい、匿名性を保ったまま、性教育プログラムの理解度を測定しています。

性教育プログラムの様子です。この日はテレビ取材もあり、生徒の皆さんは緊張している様子でした。

●リプロダクティブヘルス・ライツ
●生理・妊娠の仕組み
●避妊具の使用方法
●性犯罪と刑罰
等について、アラジの現地スタッフがそれぞれの項目ごとに担当します。

積極的に手をあげ、自分の意見を回答する生徒たちの協力のもと、毎回インタラクティブに授業が展開していきます。

さらに教科書改訂へ…

今回の出張中に、地元のいくつかの薬局での調査を経て、緊急避妊薬とコンドームの値段を教科書につけ加えました。

緊急避妊薬の値段調査の様子

実際に売られている緊急避妊薬


シエラレオネでは、中絶は完全に禁止されていますが、避妊については認められており、緊急避妊薬は薬局に行けば約100円(10リオン~15リオン)で手に入ります。

予期せぬ妊娠を防ぐため、避妊注射(Depo)や、性感染症を防ぐためコンドームの着用を推奨し、女子の教育を受け続ける「権利」についても正しい理解を促しています。

皆さまのご支援をお待ちしております!

このように、私たちアラジが事務所を置く、ケネマ県の様々なステークホルダーを巻き込み、現在子どもたちの就学を大きく妨げている「若年妊娠」の根本解決に向けて、性教育プログラムを実施しています。

今年は約10000人への実施に向けて、準備を進めており、24年度の活動で累計約3万人に私たちの教科書を利用した性教育プログラムを提供予定です。

このような活動は、皆さまのご寄付に支えられて実現しております。
今後も皆さまの温かいご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

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(投稿)代表理事
下里夢美

(2024年2月10日)インターン卒業生インタビュー(渡邉 莉恵さん)

2024年2月13日

2月にアラジのインターンを卒業した、渡邉 莉恵さんにインタビューしました!

自己紹介をお願いします!

大学3年生の渡邉 莉恵です。大学では、社会学を専攻し、福祉社会学のゼミで勉強しています。アラジでは、昨年の11月から3か月間お世話になりなりました。

アラジに応募したきっかけは何ですか?

小学生の時、父の転勤について行ったインドで、初めて貧困に触れたことをきっかけに国際協力に興味を持ちました。それから大学では、社会課題を構造的に分析する力をつけるために、大学では社会学を専攻しています。海外で見て聞いて触れた自分の経験を世界の誰かのために行動する原動力にしたい、そんな思いからアラジの活動に参加することを決めました!

どんな業務に携わりましたか?

アラジでは特に、性教育プログラムに携わらせていただきました。シエラレオネの中高生向けの教科書の英訳や、内容の検討に取り組みました。また、毎週土曜日のボランティアDayも担当し、多くのボランティアさん達と関わることができました。幅広い業務を任せていただき、アラジの活動を深く体感することができました。

インターンを通して学んだことは何ですか?

積極的に行動することを学びました。インターンを始めた当初は、分からないことだらけでしたが、手探りでもたくさんチャレンジすることで、どんどん新しいタスクを任せていただきました。失敗を恐れずに挑戦させてもらえる環境がアラジの好きなところです!

下里さんやスタッフさん、ボランティアさんなど、多くの素敵な出会いがあり、今までの自分の視野を広げる経験になりました。

今後思い描いているキャリアを教えてください!

将来的には、国際協力の現場で活躍できる人材になりたいという目標があります。それまで、様々な業界の中で経験を積み、自分のスキルを向上させていきたいと考えています。自分が今後何をしていきたいのかを考える上で、アラジでのインターンは大事な一つのステップとなったと実感しております!

NPO法人アラジでは、ボランティアさんを随時募集しています。
また、新宿事務局または、オンラインでのインターン生も随時募集しています!ご興味のある方は、下記リンクより詳細をご覧ください!

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(投稿)元インターン 渡邉 莉恵