こんにちは。
いつもアラジを応援・ご支援いただいている皆様、誠にありがとうございます。アラジ代表理事の下里夢美です。

2025年2月12日~2月28日にまでの16日間、私たちが事務所を構え活動するシエラレオネ共和国へ9度目の出張に行ってまいりました。3月1日から開始のラマダンを避ける形での渡航となりました。

17歳の時に、テレビでシエラレオネの貧困について知り、衝撃を受けたことで国際協力活動を志し、一時も熱が冷めることがなく16年が立ちました。気が付けば9度目の渡航です。
今回は、「世界の人々のためのJICA基金」でのJICAとの協働プロジェクト実施がメインの渡航となりましたが、そのための管理業務に係る調整も含め、16日間の出張に行ってまいりました。
毎度、日本では考えられないハプニング満載の出張ログを、今回は詳しくHPやSNS等に掲載することにいたしました。
ぜひ、楽しんでご覧いただけますと幸いです。
また、皆様の支援がどのように使われているかも、合わせてご確認いただけますと幸いです。
1日目~4日目の出張記録はこちら↓
5日目の出張記録はこちら↓
2月17日(月)出張6日目
いよいよケネマ県にあるアラジの現地法人JaSiLe Foundationでの業務がスタートしました。事務所につくと、スタッフのファティマタ(右)とインターン生のヤカ(左)と再会!
昨年に個人の方から大きなご支援があり、新しいPCと、高品質のタブレットを1台購入することができました。現地で利用するデバイスの品質は、スムーズな業務遂行に欠かせません。ご支援のおかげで、今回の出張で、タブレットやPCの使用方法のレクチャーをさらに進めることができました。

↓こちらは、新しいタブレットで撮影した写真(喜ぶピディーア)。
なかなか高画質です!!

午前中は、街でプリンターを購入することになりました。
以前から、事務所にプリンターがないために、ピディーアがバイクを走らせ、印刷屋さんまで足を運んでいたのです。そこで、プリントができるまで順番を待ち、レシートが出てくるまでに、30分~1時間待つことも珍しくありません。
また、11月~4月頭まで、乾季のシエラレオネ、そしてここケネマでは電線網からの電気は一切来なくなり、変わりに、家庭用発電機を利用したオイル発電に頼らざるを得なくなります。
そうすると、カラーコピーが1枚70円以上してしまうために、今後は業務効率化を図るために、プリンターの購入が必要だと判断しました。(ちなみに、レストランやその他電気を用いるあらゆるビジネスシーンで、乾季は割り増し料金になります)

日本では、ネットショップ等で購入し、次の日に到着を待つ。クレジットカード決済のために、レシートもPDFで保存して…となりますが、ここシエラレオネではそういうわけにはいきません。まず、プリンターのある店を探すのに、RPGゲームのように人づてに街を探しあるかなければなりません。
やっとプリンターが売っているというお店に辿りつくも
- プリンターが稼働するかどうかその場でPCを開いて確認
- インクを購入
- 用紙を購入
- インクと本体を、助成金からの支出と現地法人からの支出にわけるために、レシートを2枚用意
等の確認作業のために、プリンターが購入できるまでに2時間も経過してしまいましたが、エアコンのない乾季のシエラレオネは平均気温が35度ほどで、さっそく体力をもってかれました。
その後は、近くのレストランでスタッフ全員とランチタイム。

お料理が来るのを待っている間に、みんなに趣味で描いている絵をプレゼントしました。
ちょうどバレンタインの時期のため、日本で購入したピアスもプレゼント

ランチ後に今後の予定を確認し、この日は恒例の不正防止研修をして解散しました。

アラジの不正防止研修は、日本人スタッフが出張時に必ず実施し、現地人スタッフと共に読み合わせをすることになっています。
16Pある不正防止研修のテキスト内には…
- 勤務についての注意点
- 受益者との交流について(受益者とSNSの交換をしてはならない、受益者の容姿について言及しない)等
- 子どもを守るためのチャイルドセーフガーディングポリシーについて
- 業務上の諸ルールについて(レシートの管理や、連絡事項)
- 不正が発生した際の対応について
等についてが明記されています。
不正防止研修は一度きりではなく、3か月に1度など、組織の文化として定着させると同時に、不正の起こらない仕組み作り(例えば、給与支払いや現金給付支援を電子マネー化するなど)が不可欠です。
今後もアラジは、皆さまのご寄付を最大限に活用して、事業を進めてまいります。
次回、いよいよ…
10代シングルマザーの女の子たちと再会!
(投稿)下里夢美