(2025年4月11日)代表下里第9回出張記録-現地スタッフ研修を実施/≪6日目≫

こんにちは。

いつもアラジを応援・ご支援いただいている皆様、誠にありがとうございます。アラジ代表理事の下里夢美です。

アラジ代表下里と10代シングルマザー復学支援を受ける女の子

2025年2月12日~2月28日にまでの16日間、私たちが事務所を構え活動するシエラレオネ共和国へ9度目の出張に行ってまいりました。3月1日から開始のラマダンを避ける形での渡航となりました。

日本人だけがなんだかコンビニに見えてしまうシエラレオネの入国ゲート

17歳の時に、テレビでシエラレオネの貧困について知り、衝撃を受けたことで国際協力活動を志し、一時も熱が冷めることがなく16年が立ちました。気が付けば9度目の渡航です。

今回は、「世界の人々のためのJICA基金」でのJICAとの協働プロジェクト実施がメインの渡航となりましたが、そのための管理業務に係る調整も含め、16日間の出張に行ってまいりました。

毎度、日本では考えられないハプニング満載の出張ログを、今回は詳しくHPやSNS等に掲載することにいたしました。

ぜひ、楽しんでご覧いただけますと幸いです。

また、皆様の支援がどのように使われているかも、合わせてご確認いただけますと幸いです。

1日目~4日目の出張記録はこちら↓

5日目の出張記録はこちら↓

2月17日(月)出張6日目

いよいよケネマ県にあるアラジの現地法人JaSiLe Foundationでの業務がスタートしました。事務所につくと、スタッフのファティマタ(右)とインターン生のヤカ(左)と再会!

昨年に個人の方から大きなご支援があり、新しいPCと、高品質のタブレットを1台購入することができました。現地で利用するデバイスの品質は、スムーズな業務遂行に欠かせません。ご支援のおかげで、今回の出張で、タブレットやPCの使用方法のレクチャーをさらに進めることができました。

↓こちらは、新しいタブレットで撮影した写真(喜ぶピディーア)。

なかなか高画質です!!

午前中は、街でプリンターを購入することになりました。

以前から、事務所にプリンターがないために、ピディーアがバイクを走らせ、印刷屋さんまで足を運んでいたのです。そこで、プリントができるまで順番を待ち、レシートが出てくるまでに、30分~1時間待つことも珍しくありません。

また、11月~4月頭まで、乾季のシエラレオネ、そしてここケネマでは電線網からの電気は一切来なくなり、変わりに、家庭用発電機を利用したオイル発電に頼らざるを得なくなります。

そうすると、カラーコピーが1枚70円以上してしまうために、今後は業務効率化を図るために、プリンターの購入が必要だと判断しました。(ちなみに、レストランやその他電気を用いるあらゆるビジネスシーンで、乾季は割り増し料金になります)

日本では、ネットショップ等で購入し、次の日に到着を待つ。クレジットカード決済のために、レシートもPDFで保存して…となりますが、ここシエラレオネではそういうわけにはいきません。まず、プリンターのある店を探すのに、RPGゲームのように人づてに街を探しあるかなければなりません。

やっとプリンターが売っているというお店に辿りつくも

  • プリンターが稼働するかどうかその場でPCを開いて確認
  • インクを購入
  • 用紙を購入
  • インクと本体を、助成金からの支出と現地法人からの支出にわけるために、レシートを2枚用意

等の確認作業のために、プリンターが購入できるまでに2時間も経過してしまいましたが、エアコンのない乾季のシエラレオネは平均気温が35度ほどで、さっそく体力をもってかれました。

その後は、近くのレストランでスタッフ全員とランチタイム。

お料理が来るのを待っている間に、みんなに趣味で描いている絵をプレゼントしました。

ちょうどバレンタインの時期のため、日本で購入したピアスもプレゼント

ランチ後に今後の予定を確認し、この日は恒例の不正防止研修をして解散しました。

アラジの不正防止研修は、日本人スタッフが出張時に必ず実施し、現地人スタッフと共に読み合わせをすることになっています。

16Pある不正防止研修のテキスト内には…

  • 勤務についての注意点
  • 受益者との交流について(受益者とSNSの交換をしてはならない、受益者の容姿について言及しない)等
  • 子どもを守るためのチャイルドセーフガーディングポリシーについて
  • 業務上の諸ルールについて(レシートの管理や、連絡事項)
  • 不正が発生した際の対応について

等についてが明記されています。

不正防止研修は一度きりではなく、3か月に1度など、組織の文化として定着させると同時に、不正の起こらない仕組み作り(例えば、給与支払いや現金給付支援を電子マネー化するなど)が不可欠です。

今後もアラジは、皆さまのご寄付を最大限に活用して、事業を進めてまいります。

次回、いよいよ

10代シングルマザーの女の子たちと再会!

(投稿)下里夢美