こんにちは。
いつもアラジを応援・ご支援いただいている皆様、誠にありがとうございます。アラジ代表理事の下里夢美です。

2025年2月12日~2月28日にまでの16日間、私たちが事務所を構え活動するシエラレオネ共和国へ9度目の出張に行ってまいりました。3月1日から開始のラマダンを避ける形での渡航となりました。

17歳の時に、テレビでシエラレオネの貧困について知り、衝撃を受けたことで国際協力活動を志し、一時も熱が冷めることがなく16年が立ちました。気が付けば9度目の渡航です。
今回は、「世界の人々のためのJICA基金」でのJICAとの協働プロジェクト実施がメインの渡航となりましたが、そのための管理業務に係る調整も含め、16日間の出張に行ってまいりました。
毎度、日本では考えられないハプニング満載の出張ログを、今回は詳しくHPやSNS等に掲載することにいたしました。
ぜひ、楽しんでご覧いただけますと幸いです。
また、皆様の支援がどのように使われているかも、合わせてご確認いただけますと幸いです。
2月18日(火)出張7日目
シエラレオネに到着し、首都フリータウンから300km離れた事務局のあるケネマまでやってきた1週間後、やっとサポートを届けるシングルマザーの女の子達に対面することができました。
はるばるバイクに乗って村からやってきてくれた子もいます。
この日は、約3年間、サポートを届けている、アリスとジェネバの2名に、サポートを受けるきっかけを改めて聞いたり、サポートを受けて生活がどのように変わったかをヒアリングすることができました。

アリスは現在18歳。アラジのサポートを受け学校に戻ってから3年がたちます。
16歳のときに妊娠し、今は2歳になる女の子・パトリシアの母親です。パトリシアの世話は主にアリスの母親がしており、アリス自身は高校3年生として、おばさんの家から学校に通っています。
妊娠がわかったのは中学1年生のときで、今は高校1年生とのこと。子どもの父親は当時18歳で、経済的なサポートは受けられず、貧しい家庭で育ったために、出産後は自分が勉学を諦めるしかないと思っていたそうです。
子どもの父親は、出産後はときどき子どもを見てくれるそうです(本当に「ときどき」だそうです…)。
好きな科目は数学、理科、農業。
将来は看護師になりたいと話してくれました。

ジェネバは現在21歳で、3歳の女の子・マミを育てています。18歳、中学2年生のときに、別の学校の高校2年生(当時25歳)との間に妊娠しました。

彼の家を訪ねたこともあるそうですが、彼は完全に逃げていて、会うことはできませんでした。妊娠して3ヶ月ほどで学校を辞めました。恥ずかしくて、友達にも話せなかったそうです。
アラジのサポートで、毎月200リオン(約1,500円)を受け取ってもう2年になります。給付金を、学校へ行くための交通費に使ったり、ランチ代金に使ったりして、皆と同じように学校に行くことができていると話してくれました。
ただ、昨年2024年から、Afrimoneyを使って支援金が電子マネーで送られてくるため、現金引き出しのために、手数料で7リオン引かれてしまうのが困る、という風に話してくれました。
しかし、事務局にモタリングのために来る往復の交通費が24リオンかかるとのことで、「毎月ここまで現金を受け取りに来るのに往復24リオンかかるけど、最寄りのAfrimoneyで支援金を引き出したら毎月手数料の7リオンしかからないんだよ、事故に遭うリスクも減るよ。あなたにあんまり会えなくなるけどね」と話すと、ようやく納得してくれたようでした。(現地スタッフの説明不足なことが少々浮き彫りになりました…)
将来は銀行員になりたいとのこと。まだ21歳。これから何にでもなれる年齢なので、勉強を続けてほしいと声をかけました。
ちなみに、ジェネバは私のことを18歳だと思っていたらしく、その場にいた現地人スタッフ全員が爆笑していました…。

次回は…
日々頭を抱える現金管理について記録に残していきます…

(投稿)下里夢美