3分でわかるシエラレオネ紹介シリーズ「起業家支援編」Vol.10

3分でわかるシエラレオネ紹介シリーズ「起業家支援編」Vol.10

NPO法人アラジを日ごろ支えてくださっている皆様、誠にありがとうございます。私たちNPO法人アラジは、シエラレオネ共和国において、困難な立場に置かれている子どもや大人たちへ、様々な支援事業を日々実施しています。
今月も、支援者の皆様に、3分でわかるシエラレオネ紹介をお届けします。

シエラレオネにはどのような起業家支援があるの?

1.ビジネス・コンテスト

シエラレオネの大手携帯通信会社であるオレンジ・シエラレオネ社では、CSR事業の一環として、コミュニティに影響を与える革新的なビジネスアイディアを競うビジネスコンテストを毎年開催しています。起業家は、環境問題の持続性に関することなど、社会やコミュニティに良いことをビジネスとして考えることを重視されています。2019年までは、コンテストの賞金は約25万円前後でしたが、2021年度は4倍の約105万円へ増額されました。

オレンジ・シエラレオネ社は、シエラレオネのビジネスリーダーを目指す若者達の可能性を信じ、その夢に投資を行い、彼らが最初の一歩を踏み出す大きなチャンスとなっています。

2.起業家スキル開発プログラム

Life By Design(以下LBD)は、2021年8月より世界銀行とシエラレオネ政府が協働支援する半年間の「起業家スキル開発プログラム」を開始しました。

LBDの最高経営責任者(CEO)であるJoe Abass Bangura氏は、大学を卒業しても、就職先がないというミスマッチが生じていることを問題視しており、このプログラムで市場に適した価値のある起業家を育成することを目指しています。

より実践的な学びの提供で、このプログラムが終了する2022年2月には、参加者が各々のコミュニティに技術を持ち帰り、地域経済に貢献する人材になることを理想としています。

3.ピッチ・コンテスト

スイス発のスタートアップ・コンペティション「Seedstars World」が毎年開催している、世界各地で行われるピッチ・コンテストが、2019年にシエラレオネの首都フリータウンで開催されました。

各地域の優勝者は、スイス・ジュネーブで開催される世界イベントに進出し、優勝者には最大50万ドルの資金提供があります。

シエラレオネを代表するスタートアップ10社(以下一覧)が参加し、ドローン、衛星、クラウドコンピューティング、分析ソフトを使用して、建設プロジェクトの空中測量データとリソースデータを提供しているTrack Your Build社が優勝しました。

参加企業一覧

  • Uniworks:動作が軽く安全な大学管理システム
  • SaloneBuy:誰でもオンラインで売買できる求人広告アプリおよびWebプラットフォーム
  • Taptap:オンデマンドの配車サービス
  • Agro Fish Farm:ティラピアの養殖・流通会社
  • Light Salone Innovation:リサイクル材料を使用した小規模のハイブリッド再生可能エネルギープラントの設計・製造
  • Jalimi Farms:沿岸の農家にスマートファームソリューションを提供
  • Project 2000:生鮮青果物の配送事業
  • Shop: eコマースプラットフォーム
  • Fepo Website Hosting:クラウドウェブ、メール、アプリケーションホスティングプラットフォームの提供
  • Track Your Build:ドローン、衛星、クラウドコンピューティング、分析ソフトを使用して、建設プロジェクトの空中測量データとリソースデータを提供

シエラレオネでは、シエラレオネのビジネスリーダーを目指す若者達を支える様々なサポートがあります!

いかがでしたでしょうか?

また、来月も、シエラレオネ3分紹介シリーズをお届けしていきます!

3分でわかるシエラレオネ紹介♪編集

下里夢美

中間宏

花田優子

尾崎隆志

アラジのサポーターになりませんか?

コロナ禍で世界の児童労働は増加傾向です。Child Labour: Global estimates 2020, trends and the road forwardによると、なにも対策しなければ、児童労働に従事する子どもの数は、2020年の1億6000万人から、2022年末には1億6890万人に増加する可能性があると言われています。

シエラレオネで8年間に渡り、教育支援活動を続けている私たちアラジは、今年4つのプログラムで、20,700名の子ども達への新たなアプローチを目指しています。アラジの仲間になっていただけませんか?サポーターの5つの特典も、ぜひご覧ください。

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(投稿)スタッフ 宮川琳