Category "シエラレオネ情報"

(2018年12月11日)エジプトの電力会社EL Sewedy Electrometer-シエラレオネにおいて電力投資を開始

2018年12月11日

エジプトの電力会社EL Sewedy Electrometer、シエラレオネにおいて電力投資を開始

画像:THE FATU NETWORKより

シエラレオネの大統領:ジュリアス・マーバ・ビオ氏がエジプトの電力供給会社EL Sewedy Electrometerと、電力供給の改善に関する投資案件を締結したと、THE FATU NETWORKが報じました。(引用記事:Electrometer Company, Promises Conducive Environment for Investments in Sierra Leone)。

エジプトのシャルム・エル・シェイクにて行われた会合では、CEOであるエマッド氏(Emad Z. Elsewedy)が「アフリカ諸国で現在まで課題を抱える電力生産や電気代の回収における適切なモニタリングと電力供給に、より力を入れていきたい」との旨を述べています。

シエラレオネの電力供給の問題は長年の課題で、緊急に取り組むべく早急な対処が求められています。人口増加に伴い、今後は家庭レベルだけではなく、国内企業にも供給できる多くの電力が必要です。

大統領のビオ氏は前向きな姿勢で、今回の会談を快く受け入れているようです。首都フリータウンにおいても1日に何度も停電を繰り返し、高圧電線の故障などで電線に引火、家庭内で火事が多発しています。早急な対応で、電力供給問題が改善されることを今後期待していきたいと思います。

ちなみに同社は、アフリカ諸国ではガーナ、エチオピア、ザンビアまた、インド、ブラジル、メキシコでも同様の電力供給システムを手掛けているということです。

投稿:下里夢美

(2018年12月7日)シエラレオネ医師が集団ストライキ-低賃金・悪質な労働条件に抗議

2018年12月7日

シエラレオネ医師が集団ストライキ-低賃金・悪質な労働条件に抗議

2018年12月頭、シエラレオネの首都・フリータウン最大のコナト公立病院(Connaught Hospital)にて、医師が低賃金と悪質な労働条件に抗議し、ストライキを起こしているとの情報が入りました。看護師のハワナツ・コンテ(Hawanatu Conteh)がREUTERSの取材に答えています。

シエラレオネの公立病院の労働条件や医療設備は十分であるとは言えず、2014年から西アフリカ3か国で大流行したエボラ出血熱の影響では、約4,000人の市民、250名の医療従事者が犠牲になったと言われています。

現在コナト公立病院では、順番待ちの患者が床に座り込み長蛇の列ができているとのことです。シエラレオネの医療・歯科協会(Sierra Leone’s Medical and Dental Association (SLMDA))によると、医師らは12月4日(火)からストライキをはじめ、抗議は現在も続いているとのこと。

医師不足や低賃金、不十分な設備によって救えない患者と接し日々不満を募らせる医師たちの今回の抗議ですが、状況が深刻化することにより、現実的に今医療を待つ患者への影響が心配です。

アルファ・ウリ保健大臣(Health Minister Alpha Wuri)は、SLMDAの要求についてはコメントを控えているそうですが…今後の決議を期待していきたいですね。

執筆:下里夢美

参考記事:Sierra Leone doctors strike over conditions, nurses may follow
Our Standards:The Thomson Reuters Trust Principles.

(2018年10月31日)ジャーナリスト:伊藤詩織氏がシエラレオネの性暴力の実態を取材。

2018年11月29日

(2018年10月31日)ジャーナリスト:伊藤詩織氏がシエラレオネの性暴力の実態を取材しました

2018年6月20日に、ジャーナリストの伊藤詩織(いとうしおり)さんによる、シエラレオネでの取材報告のラジオ番組(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」)が放送されました。また、取材の様子はYahoo!ニュースJAPANや、COURRiERに寄稿され、メディアではあまり報じられることのない2018年のシエラレオネの現状が明かされました。

実は、2018年5月に、シエラレオネの首都フリータウンにて、たまたま一緒に会食させていただいた下里。ラジオをお聞きし、その活動に大変感銘を受けました。

2018年の現代でも、シエラレオネではレイプ・女性器切除・乳児死亡など女性たちを取り巻く様々な問題があとを絶ちません。内戦が終わって15年、信じられないようなことが、まだ政府や国際支援の手の届かない農村部では起こっています。ご自身も性被害の苦しい経験をもたれる彼女が紡ぐ言葉は、よりリアリティがあって、心臓をえぐられるような言葉ばかりでした。

今後も彼女の様々な発信に目を向けていきたいと思います。

執筆:下里夢美

(2018年11月13日)エボラ出血熱のリアルを描いたドキュメンタリー映画「サバイバーズ:SURVIVORS(by WE own TV)」が公開

2018年11月13日

エボラ出血熱のリアルを描いたドキュメンタリー映画「サバイバーズ:SURVIVORS(by WE own TV)」が公開

 

シエラレオネの映画監督(牧師)であるアーサー・パレット(Arthur Pratt)がシエラレオネにおけるエボラ出血熱に関するドキュメンタリー映画「サバイバーズ:SURVIVORS(by WE own TV」を発表しました。

西アフリカ3か国(シエラレオネ・ギニア・リベリア)で2014年から2016年にかけて、2万8000人以上が感染し、1万1000人近くが死亡したと言われるエボラ出血。

シエラレオネ共和国では、最多の約1万4,000人が感染し、約4,000人が死亡したとWHO(世界保健機構)はレポートで報告しています。その後、シエラレオネでの流行は、2016年3月にWHOによって出された終息宣言をもって幕を閉じました。

ドキュメンタリー映画の中では、救急車のドライバーであるモハメド・バングラ(Mohamed Bangura)の勇敢なストーリーや、フリータウンの緊急エボラセンター(EMERGENCY Ebola treatment center)で奮闘する看護師、マーガレット・セセイ(Margaret Kabba Sesay)の献身的な看護について語られています。

エボラ出血熱がシエラレオネ共和国において、家族を取巻くコミュニティにどのような影響をもたらしたのかや、国際援助機関に対する人々の誤解、インフラの崩壊などについて赤裸々に語る同作品は、英国のENCOUNTERS Firm Festivalにノミネートされるなど数々の賞を受賞しています。

執筆:下里夢美

(2018年10月25日)新大統領ビオ氏、中国の融資による空港建設中止(約357億円規模)

2018年10月25日

(2018年10月25日)新大統領ビオ氏、中国の融資による空港建設中止(約357億円規模)

握手を交わすシエラレオネのビオ大統領(左)と中国の習近平国家主席/ANDY WONG/AFP/Getty Images

握手を交わすシエラレオネのビオ大統領(左)と中国の習近平国家主席/ANDY WONG/AFP/Getty Images

シエラレオネの新大統領SLPPのマーバ・ビオ氏が、中国による首都近郊のママラ(Mamara)国際空港の建設を中止すると発表したと、香港(CNN)が2018年10月12日(金)に報じました。報道によると、3億1,800万ドル(約357億円)規模の巨大プロジェクトで、建設には中国企業が携わっており、建設計画はシエラレオネのコロマ前大統領が今年3月に委託し2022年に完成予定だったということです。

中国のアフリカ全土における度重なるひも付き融資(投資トラップ)や、石油・鉱物などの資源搾取が問題となっている昨今、政府がすでに発表済みの計画の中止に踏み切ったのは初めてということで、シエラレオネがアフリカ全土において、先進的な動きを見せた一連の動きでした。

アラジ代表下里も、毎年空港建設予定地付近の小学校(ROGBORO COMINITY PRIMARY SCHOOL(ンボロ小学校))に毎年足を運んでいたことから、かなり身近なニュースにとても驚いています。日本のアフリカ関連ニュースとしても大きく話題になった一幕でした。

新政権には期待できそうですね。

執筆:下里夢美

(2018年8月21日)新大統領ビオ氏:2018年9月より初等・中等教育の無償化を宣言。150万人の児童が対象。

2018年8月21日

(2018年8月21日)新大統領ビオ氏:2018年9月より初等・中等教育の無償化を宣言。150万人の児童が対象。

上記写真はポートロコ村のとある小学校にて:下里撮影

新大統領のビオ氏(Julius Maada Bio)は2018年8月20日、9月から初等・中等教育を無償化すると発表したと、AFP通信が報道しました。150万人の児童・生徒が対象となるようです。無償教育は、ビオ氏が大統領選で掲げた公約の一つで、教育は全国民に与えられるべき基本的権利と宣言。また、大統領報酬3か月分を寄付するというとのこと。

ただ、現地の声によると、公務員であるガバーメントスクールの先生の手取りが少なく(平均月5,000円程)、生徒への賄賂要求や、違法な試験料徴収など、問題はまだまだ継続していきそうです。

他アフリカ諸国と同じく、毎年20万人ずつ人口が増加し、18歳までの子どもが人口の約半数を占める超多子若年化社会のシエラレオネ。今後の新政権の教育改革に引きつづき期待していきたいですね。

執筆:下里夢美

(2018年8月1日)2018年7月よりシエラレオネで新大統領が「ナショナル・クリーニング・デイ」を開始。

2018年8月1日

2018年7月よりシエラレオネで新大統領が「ナショナル・クリーニング・デイ」を開始。

シエラレオネの新大統領ジュリアス・マーダ・ビオ氏(Julius Maada Bio)が新政策として首都:フリータウンで開始したナショナル・クリーニング・デイ。

国民が一斉に大掃除するお掃除Dayは、今のところは毎月第1土曜日の朝7時~12時までのみ開催されるようです。

私たちアラジスタッフも、現地渡航中に2度目のナショナル・クリーニング・デイを垣間見ることができました。朝から交通規制が行われ、車の走行は禁止されていました。

ここぞとばかりに一斉に家の中のゴミをかき集めてくる住民たち

国営放送の取材に答える女性

ただ、1週間後には、残念なことに水路や路肩のゴミは元通りに戻っていました。深刻なゴミ問題が課題のシエラレオネにとって、1か月に一度のクリーニングデイでは問題の根本解決は難しそう…というのが私たちのスタッフの印象です。今後の動向に期待したいですね。

執筆:下里夢美