3分でわかるシエラレオネ紹介シリーズ「伝統文化編」Vol.11
NPO法人アラジを日ごろ支えてくださっている皆様、誠にありがとうございます。私たちNPO法人アラジは、シエラレオネ共和国において、困難な立場に置かれている子どもや大人たちへ、様々な支援事業を日々実施しています。
今月も、支援者の皆様に、3分でわかるシエラレオネ紹介をお届けします。
シエラレオネの伝統文化って?
1.成人儀式の頭飾り Goboi(ゴボイ)とSowei(ソウェイ)
シエラレオネの全民族の30%を占めるメンデ族には「Poro(ポロ)」と呼ばれる男性結社と「Sande(サンデ)」と呼ばれる女性結社が存在し、若者が成人期に入る際、双方ともに伝統的な儀礼を行います。
成人儀式において非常に重要なシンボルである頭飾り。
Goboi(ゴボイ)は男性の頭飾りで、籐(とう)で作られたフレームに、色付きの革や毛皮、織物などで覆い、さらにタカラガイの殻や、鏡、刺繍などで装飾されています。
Sowei(ソウェイ)は女性の頭飾りです。木から作られていて、植物染料で黒色に染められています。小さくて繊細な顔が特徴的で左右対称の作りになっています。髪型には幾何学的な彫刻が施されていて、鳥や蛇などのシンボル的な装飾も多いです。
成人儀礼の際には、女性は、社会の精神を表す頭飾りを着用し、伝統的な歌や踊りで女性としての優美さを表現します。
2.伝統衣装 Lapas
他のアフリカ地域同様、シエラレオネにはラパス(lapas)と呼ばれる伝統的な布があり、ダンスをするときだけでなく、常日頃から着られています。生地そのものは蝋でできているため、薄れることはなく、ガラはダチョウから風船など様々です。
シエラレオネの女性は、よく自ら服をつくっていて、赤ちゃんをおんぶする時にも使われます。
ラパスの柄は経済力のステータスを示すためでもあるため、伝統的な結婚式では派手な柄のラパスが着られています。
3.伝統工芸品 Kpokpo
シエラレオネには、Kpokpo(クポクポ)と呼ばれる伝統的な織物が何世紀も前から存在します。地元で採れた綿と、木の樹皮から作られるインクで作られています。
かつては富と名声の証として考えられ、首長の伝統的な衣服に使用されていました。
現在では、ハンモックやベッドカバーとして使われるなど、様々な用途があります。
いかがでしたでしょうか?今回は今年で最後の3分でわかるシエラレオネ紹介です。
また来年もシエラレオネ3分紹介シリーズをお届けしていきますので、引き続きご愛読ください!
3分でわかるシエラレオネ紹介♪編集
下里夢美
中間宏
花田優子
栗田沙希
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コロナ禍で世界の児童労働は増加傾向です。Child Labour: Global estimates 2020, trends and the road forwardによると、なにも対策しなければ、児童労働に従事する子どもの数は、2020年の1億6000万人から、2022年末には1億6890万人に増加する可能性があると言われています。
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(投稿)スタッフ 宮川琳