3分でわかるシエラレオネ紹介シリーズ「電気編」Vol.3

3分でわかるシエラレオネ紹介シリーズvol.3「電気編」

NPO法人アラジを日ごろ支えてくださっている皆様、誠にありがとうございます。私たちNPO法人アラジは、シエラレオネ共和国において、困難な立場に置かれている子どもや大人たちへ、様々な支援事業を日々実施しています。

サポートを届ける人々は、ただ【支援が必要な、気の毒な人々】というわけではありません。私たちも日々彼らから、アフリカの壮大な文化や、生きる上で大切なこと、日本にはなかなか入ってこない貴重な情報を、学ばせていただいています。

今月も3分でわかるシエラレオネ紹介をお届けします。少しでもシエラレオネを身近に、魅力的に感じていただけましたら幸いです!

シエラレオネの電気事情

シエラレオネ政府は、2025年までに、740万人のシエラレオネ人すべてに電力を届ける「Power for all」を掲げており、様々な政策を行っていますが、現在シエラレオネでは、全人口のわずか15%しか電力へアクセスできず、地方ではその数は2.6%にまで下がると言われています。

これは、NPO法人アラジ、シエラレオネオフィスで使用している発電機です!

しょっちゅう停電するので、そのたびに発電機に切り替えるのですが、オイル発電は環境負荷も大きく、燃油代も高い上に燃費も悪く、電気は常に、悩みの種です…!

そこでよりクリーンでエコな、送電網を利用しないオフグリッド発電(ソーラー電力)が今、注目されています。

オフグリッド(電線を用いない電力)が今後の鍵に!

(2018年下里撮影)

オフグリッドの需要は2013年までにアフリカ全体の8割にまで浸透すると言われています。

しかし、シエラレオネ農村部においては、家庭へソーラーパネルを設置する場合、平均月収の約10倍と中々手の届かない価格になっていることや、ソーラーパネル設置までの交通網の未整備なども課題になっています。

また、政府はオフグリッド関連商品の輸入税や財/サービス税の撤廃などの政策を実施していますが、家電自体の製品保証が平均して1か月、もしくは一切ないなどの家電販売の歴史が浅いならではの問題もあります。

都市部の送電網を利用する一部の人々は、頻繁に停電し、電気が再供給される時に高圧の電気が流れ、家電が壊れるのを防ぐために、蓄電器に一旦電気を貯め、停電してもその影響を受けないよう対策している家庭もありますが、農村部においても、大型のソーラー発電所を作って小型の蓄電器に蓄電し、蓄電器や蓄電されたソーラーライトを小さな農村部の小売店で、電子マネーを用いて販売するなどの東アフリカを倣った具体的な構想が、今後は発展していきそう…!と、アラジのスタッフも一同、注目しています!

また、来月も、シエラレオネ3分紹介シリーズをお届けしていきます!

3分でわかるシエラレオネ紹介♪編集
下里夢美
花田優子

参考文献

Case Study: Energy Access Market Activation Sierra Leone

EForA CountryProfile SierraLeone

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コロナ禍で世界の児童労働は増加傾向です。Child Labour: Global estimates 2020, trends and the road forwardによると、なにも対策しなければ、児童労働に従事する子どもの数は、2020年の1億6000万人から、2022年末には1億6890万人に増加する可能性があると言われています。

シエラレオネで8年間に渡り、教育支援活動を続けている私たちアラジは、今年4つのプログラムで、20,700名の子ども達への新たなアプローチを目指しています。アラジの仲間になっていただけませんか?サポーターの5つの特典も、ぜひご覧ください。

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