3分でわかるシエラレオネ紹介シリーズ「教育編」Vol.2
NPO法人アラジを日ごろ支えてくださっている皆様、誠にありがとうございます。私たちNPO法人アラジは、シエラレオネ共和国において、困難な立場に置かれている子どもや大人たちへ、様々な支援事業を日々実施しています。
サポートを届ける人々は、ただ【支援が必要な、気の毒な人々】というわけではありません。私たちも日々彼らから、アフリカの壮大な文化や、生きる上で大切なこと、日本にはなかなか入ってこない貴重な情報を、学ばせていただいています。
今月も、支援者の皆様に、3分でわかるシエラレオネ紹介シリーズ「教育編」Vol.2をお届けします。少しでもシエラレオネを身近に、魅力的に感じていただけましたら幸いです!
シエラレオネのビックリ!教育制度
シエラレオネの義務教育は、6歳からはじまり中学校3年生までです。
日本と同じ、小学校6年・中学校3年・高校3年制なのですが、より細かく見ていくと、日本とは全く違う教育システムがあり、なるほどな…!と感じる部分も多くあります。
先日、シエラレオネの中学進級試験であるNPSE(National Primary School Examination)に、2020年は過去最高の約150,000人が受験したというニュースを読みました。
792校の生徒は100%が合格したという一見喜ばしいように見えるこのニュースですが、たいして300校の生徒の合格率は0%だったという衝撃の内容でした。
進級テストの合格点は230点で、何歳でも受験することが可能だそうで、通常5月の第1土曜日に一日かけて行われます。
2018年に政府による公立小学校無償化が始まったシエラレオネですが、点数上位の児童のほとんどは、都市部の私立小学校に通っていると言われています。
農村部の小学校に通う児童は、進級試験を受けに行くまでの交通費がない、中学校に進学するには家族ごと引っ越さなければならない(アラジ2019年5月現地調査より)などの問題で、小学校卒業が最終学歴であるという子どもも多くいます。
経済的な要因による、教育格差が如実に表れる結果だと感じました。
私たちも、2018年からポートロコ県のンボロ小学校・マケレ小学校の学校運営をサポートしていますが、全ての子どもが初等教育を完了するために、日々効果的なサポート方法を模索しています。(12月半ばには、小学校支援の事業更新情報を皆さんにお知らせする予定です!)
ちなみに、学年が上がるごとに進級テストもあり、小学1年生でも留年があるシエラレオネですが、現地スタッフのシアは、10歳のときに飛び級して中学生になったそうです!
いつも一緒にシエラレオネのニュースピックアップをお手伝いしてくれている花田さんは、この飛び級システムに大いに賛成していて、「日本にもあればいいのに!」とおっしゃっていました!
3分でわかるシエラレオネ紹介シリーズ♪編集
下里夢美
花田優子
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コロナ禍で世界の児童労働は増加傾向です。Child Labour: Global estimates 2020, trends and the road forwardによると、なにも対策しなければ、児童労働に従事する子どもの数は、2020年の1億6000万人から、2022年末には1億6890万人に増加する可能性があると言われています。
シエラレオネで8年間に渡り、教育支援活動を続けている私たちアラジは、今年4つのプログラムで、20,700名の子ども達への新たなアプローチを目指しています。アラジの仲間になっていただけませんか?サポーターの5つの特典も、ぜひご覧ください。