SDGsが目標達成を目指す2030年までにNGOがどのような存在になるべきか、今後のNGO像を議論し実行に移す、「NGO2030」。
これまでの国際協力や支援のあり方・関わり方が問われる中、NGO2030では、「これからの社会を担う世代と一緒に考えたい!」という想いから、2020年よりほぼ毎月ウェビナーを開催しています。
■24回目の開催となる今回のテーマは…「収益構造から見える?NGOの明日」~直近の調査報告書から探る~
この4月に外務省NGO研究会(関西NGO協議会受託)の調査報告書*が発表されました。この報告書は、国際協力NGOの財務諸表の分析を通して、今後の成長・停滞要因について分析されており、特に、NGOの設立年代ごとに、収益構造の特徴が垣間見えるのは興味深いです。
分析をうけて、成長しているNGOの25キーワードについて、その背景を含めて、取りまとめられています。
一方、NGO2030では、『2030年を見据えた日本の国際協力NGOの役割』をとりまとめ、3つのあるべき姿と10のアクションプランを提案しました。このキーワードとオーバーラップする所もあります。
今回は、この報告書作成にあたった主任調査員の井川定一さんより、この報告書の概要、そして、報告書作成を通して見えたNGO全体の現状と課題をご報告いただきます。
また、NGO2030のメンバーを含めて、収益構造から見えるNGOの明日について、ざっくばらんに意見交換をできればと思っています。
是非、たくさんの方のご参加をお待ちしています!
*『日本の国際協力NGOの資金調達リデザイン化と財務内容の強化』
http://kansaingo.net/kncnews/jigyo/20230407.html
■開催概要
日時:2023年5月29日(月)18:00-19:30
会場:オンライン配信(Zoomにて行います)※途中入退室 自由
参加お申込み方法:
以下リンクより事前にお申込みください。https://forms.gle/NmqUPFzz15Di5DmY6
申込みいただいた方に、後日参加のためのリンクをお送りします。
主催:JANICワーキング・グループ「NGO2030」
■タイムテーブル
17:57 – 入室可能
18:00 – NGO2030について紹介
18:05 – NGO研究会報告書『日本の国際協力NGOの資金調達リデザイン化と財務内容の
強化』報告(井川 氏)
18:35 -「日本の国際協力NGOの経営に関する洞察」(楯)
18:50 -パネルトーク (井川 氏、楯 氏、下里 氏、小美野 氏)
19:20 -クロージング
19:20 – 19:30 放課後トーク
■登壇者プロフィール
井川 定一(いかわ さだかず)
地域開発学修士。フィリピン、イエメン、ソマリア等において、17年間開発・緊急人道活動に従事、事務局長として20事務所、延べ300人を雇用し、国際協力NGOを経営。現在、フリーランスとして、開発協力NGOやソーシャルベンチャー企業の「事業」、「経営」、「政策提言」の3つの領域のコンサルティングを中心に活動。全国バンライファー、災害ボランティア。
ツイッター:@sada_ikawa
フェイスブック:https://www.facebook.com/sadakazu.ikawa
楯 晃次(たて あきつぐ)
株式会社EMA 共同創業者・代表取締役 / 神奈川大学経営学部・獨協大学経済学部非常勤講師 / 博士(学術)
『NGOデータブック2021』の著者。NGOマネジメントに関する調査・研究、経営アドバイスを行う傍ら、日本最大のNGOデータベース「Social map」の開発・運営を行う。
EMA:https://socialmap.jp
下里 夢美(しもさと ゆめみ)
特定非営利活動法人Alazi Dream Project代表理事 / JaSiLe Foudanion Director
山梨県出身。世界最貧国、西アフリカのシエラレオネ共和国にて「誰もが夢にむかって努力できる社会へ」をビジョンに教育支援活動に従事するNPO法人アラジ代表理事。インタビューやテレビなど多数のメディア出演や、小学校から大学での講演会などにおいて、シエラレオネの貧困に関する諸問題の啓発活動を行う。筑波大学非常勤講師。3歳男児と4歳男児の母。
NPO法人アラジ:https://alazi.org
JaSiLe Foundation :http://jasilefoundation.org/
小美野 剛(こみの たけし)
CWS Japan事務局長。
アフガニスタン、パキスタン、ミャンマー、タイなど、現地において支援業務に従事。東日本大震災への緊急支援で特定非営利活動法人CWS Japanを設立し、理事兼事務局長を務める。認定NPOジャパン・プラットフォーム・NGOユニット副代表幹事、アジア防災緊急対応ネットワーク(ADRRN)理事兼副理事長、ADRRN東京イノベーションハブ代表、防災・減災日本CSOネットワーク(JCC-DRR)共同事務局、などを兼務。同志社大卒業、ブランダイス大学大学院開発学修士。
■NGO2030とは?
大きく変化する世界情勢、人道・開発支援が置かれる状況、日本国内の情勢など、私たちを取り巻く環境は日々変化しています。こうした中、日本の国際協力NGO自身も大きく変革しなければならないという問題意識のもと、JANICのワーキング・グループの一つとして各NGOを越えた「NGO2030」という有志グループが立ち上がりました。2018年より、日本のNGOが向かう方向性・姿について外務省NGO研究会から継続検討を行い、「3つの方向性と10のアクションプラン」の実現に向けて活動しています。
■参考
●JANICワーキング・グループ「NGO2030」
https://www.janic.org/workinggroup/57/
●朝日WEBRONZA記事『危機的な世界で「不可欠な存在」になるために』上・下
https://www.japanplatform.org/info/2019/03/141808.html
●「2030年を見据えた日本の国際協力NGOの役割」外務省 平成30年度NGO研究会 成果報告シンポジウム
https://www.japanplatform.org/info/2019/02/181615.html