シエラレオネ洪水災害レポート#4 支援の方向性
前々回のレポート「洪水災害レポート#2 被災者の声」では、シエラレオネ洪水災害について、現地スタッフが直接「被災者の声」を紹介してきました。今回は、最新のニュースからご紹介します。
シエラレオネの土砂災害被災地で、コレラの予防接種開始を発表
妹を抱きしめる男の子。(2017年6月3日撮影) © UNICEF_UN072231_Phelps
シエラレオネの土砂災害被災地で、コレラの予防接種開始を発表【プレスリリース】
災害発生直後から、現地ではコレラの感染拡大が懸念されておりましたが、シエラレオネ保健衛生省が、50万人を対象に、人々の命を守るコレラの予防接種を数週間以内に開始すると発表しました。災害発生から3週間でのこの対応が早いのか遅いのか分かりませんが、ひとまず1つの安心材料にはなったかと思います。
一方で、一般的には避難生活が長引くと疲れやストレスなどもたまってくる頃なので、シエラレオネの人々の明るい性格で乗り切ってくれるとよいのですが…
現地の声
今回は、現地パートナー:FC King Kongのスタッフが実際に被災者にインタビューした声を届けてまいります。
被災者のとある女性の声
ちょうど災害が起きたときに教会にお祈りに行っていて、結果、19人家族のうち彼女一人だけが生き残ることになりました。現在キャンプではなく友人宅で過ごしているので、政府からはなにも受け取っていません。涙を時々ぬぐいながら、その時の状況を語ってくれました。
被災者キャンプのチェアマン
あちこちにたくさん設置されているキャンプの一か所(と言っても、未完成の大きな建物に、風が入らないようにビニールシートでカバーしているようなところ)に訪れ、エリアのチーフのチェアマンと話をすることができました。いま一番必要なのは、マットレスでも食べ物でもなく「新学期が始まる子供たちのための文房具」とのことでした。彼らいわく、被災した子供たちの30%が孤児となっているとのことです。
孤児になった子供たちをこれから誰がどういうふうに面倒見ていくのか、そのあてはあるのかと聞くと、彼は「チーフの務めの一つだから」と、できるかぎりチーフが面倒を見ていきたいとのことでした。
今後の支援の方向性
現地の声もふまえ、先日の第3回ソーシャルドリームコンテスト会場や振込でお預かりした支援金について、次回は子どもたちが学校に通うための文房具の購入にあてる予定です。
なお、現地の状況は刻々と変わっており、今回話をしたチーフとチェアマンたちと連絡をとりながら、実際の支援物資は決めさせていただきます。支援を実施した際は、またこちらのレポートにて随時報告いたします。
また、まだ決定段階ではありませんが、今後、今回の災害で孤児となった子どもたちが大人になるまで、継続的にサポートしていくような体制がとれないか検討・協議しています。
今回の支援金募集は、あくまでも直近の災害復興という位置づけで始めており、いったん締め切ることになる予定ではありますが、なんとか1人でも多くの孤児を救う仕組みを作りたいと考えています。
支援金振込先
ひきつづき、銀行振込での支援を募集してます。
ゆうちょ銀行 | |
〇一八(ゼロイチハチ) | |
5675963 | |
トクヒ)アラジドリームプロジェクト |
お振込いただきましたら、お手数ですが
1.送金日
2.金額
3.振込名義
を添え、件名に「シエラレオネ災害支援金」と記載して、こちら(info@alazi.org)までメールをお送りください。
みなさまのあたたかいご支援お待ちしております。
また随時レポートを更新いたします。
(文責)支倉常明
Alazi Dream Project シエラレオネ災害復興支援チーム
代表理事長:下里 夢美
理 事:鈴木香緒理
理 事:支倉 常明