(2020年3月2日)学生スタッフ活動ブログVol.3「活動を通して得たこと・シエラレオネに渡航して感じた課題点」
⇒前回の記事(2020年3月1日)学生スタッフ活動ブログVol.2「活動詳細レポートと、活動の際に苦労したこと」
2020年1月13日~2月28日までの約6週間(1.5か月)現地スタッフのシアとともに、NPO法人アラジ学生スタッフとして、現地活動を行った角田悠太です。
前回に引き続き、最後の活動報告ブログでは、活動を通して得たことや、実際にシエラレオネに渡航して感じた課題点について、ご紹介していきます。
活動を通して得たこと
私が活動で得たことは主に3つあります。
1.人間関係構築力
短い滞在の中で物事をスムーズに進める上で必要なことは信頼関係を築くことでした。
そこで…
- 挨拶をきちんと行う
- 笑顔で接すること
- 感謝の気持ちを伝えること
- お願いするときはへりくだること
を意識して取り組みました。
その結果、様々な方から信頼していただき活動をスムーズに進める上で力になってくれました。特にテイラーさんたちが協力的で630点以上を超える商品を帰国前にしっかり作っていただきました!
2.問題解決力
シエラレオネでは毎日のように何かしらのトラブルがおきます(笑)
例えば…
- 1日に何度も停電する
- オフィスの水が出てこない
- 大工を呼んでも時間通りにやってこない
- テイラーがオーダーを間違える 等
がありました。
そのようなトラブルが起きた際には冷静に次は何をすべきかを考え、即座に行動に移すようにしました。
解決策が自分で出せない場合は周りに聞きまわって情報を集めたり、人を紹介してもらってなんとか作業を進めることができました。目の前の課題をどう解決していくかを考える力がついたと思います。
3.リスク回避力
トラブルが毎日のように起きるからこそ、予め準備できることはしっかりしておくことや、想定できそうなトラブルを常に考えるようになりました。
そこで…
- 予定やアポイントのリマインドをして時間通りに来てもらうようにする
- 認識のズレがないかどうか何度も確認する等
を行うことで滞在初期に比べて未然にミスやトラブルを防ぐことができるようになりました。
これらの経験ができたのは自分にとって大きな財産となりました!
シエラレオネで感じた課題点
次は約6週間、滞在していて感じたシエラレオネの課題を4つご紹介します。
1.政府のインフラが機能していない
特に水や電気などといったインフラが機能していないなと感じました。首都ではっても水は週3日しか出ず、電気も1日に何度も停電します。人々は常にタンクに水を貯めておき、停電した時は発電機で電気を供給します。
2.読み書きできない人が多い
街中でレシートを貰おうとしても文字が書けないと言われることがあったり、契約書にサインが書けないことがありました。読み書きができないことで不当な契約を結ばれるリスクがあります。
3.自分にとっての常識以外は受け入れない
今まで自分がやってきたことが正解だと思い込んでいる人が多く、正しい方法を教えても納得してもらえないことがあります。
現地に滞在する日本人駐在の方から聞いたお話では、果物の皮を剥くときにナイフを相手側に向けて剥いていたので、自分に向けてやるのが正しい方法だと伝えたところ、
「これが正しい方法だよ。そんなことも知らないの?(笑)」
と言われたそうです(笑)
どっちの方法がいいかを考えず、今までのやり方に固執しているところがあるので、シエラレオネの人に何か教えることはハードルが高いのが正直です…
4.シエラレオネで生きることは容易ではない
病気になっても、特に農村部であれば日本のような大きな病院に行くことはできません。また失業しても失業保険を受け取ることもできません。このようにシエラレオネには、基本的なセーフティーネットがありません。
またシエラレオネで貧困層向けにビジネスをするのはまだ早いかと感じました。先程もお伝えしたように読み書きや計算ができないのはビジネス以前の問題かと思います。今は、子どもたちがしっかり学校に通い、最低限の教養をつけさせること、そしてその子達の親が学費をしっかり払えるようにすることが最優先ではないかと感じました。
私たちスタッフと、サポーターの皆様がお互い力を合わせて活動を続けることで、シエラレオネの人々がより良い暮らしを送ることができるようになります。
NPO法人アラジではマンスリーサポーターを募集してますので、ぜひご協力いただけますと幸いです。
⇒マンスリーサポーター登録はこちら
(ちなみに僕もマンスリーサポーターになります!)
今後にむけて
実は滞在中に21歳の誕生日を迎えました!
ネクタイはアフリカ布商品制作事業で
テーラー・ファラーさんがつくったもの
代表の下里さんからプレゼント
していただきました!
最後に私の今後について軽くお話させていただきます。
私のビジョンは「周りの環境に左右されず誰もが挑戦できるようにする」ことです。
僕自身トビタテ留学JAPANのおかげで返済不要の奨学金をいただき、実現不可能であった留学を実現することができました。
この留学が実現しなければここまで自分を成長させることはできなかったと思います。だからこそ将来は国内外問わず、色々な事情があって挑戦できない人をサポートできる仕事をできたらと思っています。
どのような形で関わって行くかはまだはっきりと決めていませんが、このビジョンをもとに今後のキャリアを築いていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(投稿:学生スタッフ:角田悠太)