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3分でわかるシエラレオネ紹介シリーズ「障がい者支援編」Vol.12

2022年3月14日

NPO法人アラジを日ごろ支えてくださっている皆様、誠にありがとうございます。私たちNPO法人アラジは、シエラレオネ共和国において、困難な立場に置かれている子どもや大人たちへ、様々な支援事業を日々実施しています。

今月も、支援者の皆様に、3分でわかるシエラレオネ紹介をお届けします。

1.シエラレオネでは約1割の人々が障がいを抱えています

シエラレオネでは、1.3%の人々が障がいを抱え、その67%は農村部で生活する人々です。

そのうち、身体的障がい者は55%、視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚障がい者は33%、知的障がい者は8%、精神障がい者は4%です。

シエラレオネに障がいをもつ人々が多いのは、2002年に終結した内戦と深く関係しています。内戦中、RUF(革命統一戦線)による市民への暴力(四肢や耳などの切断)が横行し、約27,000人もの人々が身体的障がいを被ったと推定されています。

参考記事

2.障がい者に関する法令制定の背景

1991年に制定された『シエラレオネ憲法』の第27条では、初めて障がい者差別に関する保護について述べられました。

また、2006年に国連で採択された『障がい者権利条約』を2010年に批准し、2011年には『the Persons with Disability Act 』を制定しました。

この条約は、障がい者の人権及び基本的自由の権利を生まれながらにしてもつことを確保し、障がい者固有の尊厳の尊重を促進することを目的としています。

現在では、障がいのある人々が慈善事業や医療、社会的保護の対象としてではなく、自分たちの生活のために決定権を持つ対象として見るアプローチへと変化しています。

参考記事1)(参考記事2

3.障がいをもつ子どもへの教育支援

シエラレオネ全国の教育現場には、約48,000人の障がい児がおり(2019, Annual school sences)その内67%の障がい児が勉学の機会を完全に失っており、特に女児では2倍以上になります。

そのような状況の中、シエラレオネの教育現場では以下のような、障がい児支援の枠組みが掲げられています。

〈学校環境の整備〉

  • 学校施設のバリアフリー化や多目的トイレの設置
  • 手話や点字の導入
  • 障がいをもつ子どもへの教育訓練を受けた教師や障がい者教員の設置、及び増加

〈個人へのサポート〉

  • 個別学習計画の作成
  • 点字・手話の促進
  • 障害や能力の測定の定例化
  • 保護者ボランティアやクラスアシスタントの教育及び支援の実施

障がいをもつ子どもへの教育支援としては、以上のような枠組みが掲げられ、それらを実施して効果を測定することで包括的な教育向上を目指しています。

参考記事

いかがでしたでしょうか?

また、来月も、シエラレオネ3分紹介シリーズをお届けしていきます!

3分でわかるシエラレオネ紹介♪編集

下里夢美

花田優子

秋山みずき

髙橋美亜

栗田紗希

浦杏寿

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コロナ禍で世界の児童労働は増加傾向です。Child Labour: Global estimates 2020, trends and the road forwardによると、なにも対策しなければ、児童労働に従事する子どもの数は、2020年の1億6000万人から、2022年末には1億6890万人に増加する可能性があると言われています。

シエラレオネで8年間に渡り、教育支援活動を続けている私たちアラジは、今年4つのプログラムで、20,700名の子ども達への新たなアプローチを目指しています。アラジの仲間になっていただけませんか?サポーターの5つの特典も、ぜひご覧ください。

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(投稿)インターン 浦杏寿