(2020年8月20日)クラウドファンディング「あと1万人に布マスクを届けたい」支援金内訳・配布先・啓発紙について

2020年7月9日~8月3日まで開催しておりました、寄付キャンペーン、クラウドファンディング「最貧国シエラレオネ、あと1万人に布マスクを届けたい!」の活動進捗報告です。

改めまして、この度は私共のクラウドファンディングにご協力いただきありがとうございました。

今回、226名(2度ご支援くださった方もおり、220名)の皆様に、1,461,000円のご支援をいただきました。

ご支援金については、先週の木曜日に日本口座へご支援が着金し、本日現場へ送金いたします。

 

今回のクラウドファンディングの達成額の使用詳細内訳を下記にご報告いたします。

 

ドルで送金します

$1=108円で計算

SLL(シエラレオネ、レオン)に両替します

$1=9,950SLLで計算

 

※現地で両替のしやすいよう、実際の内訳はレオンで算出し、端数は切り上げた上で、クラウドファンディング達成額以外のNPO法人アラジ自己資金と合わせて、現地パートナー団体Global Village Network へ送金しています。

また、送金にかかる手数料は、自己資金でまかなっています。

 

-クラウドファンディング達成額

1,461,000円

 

-手数料(通常手数料12%+早期振込サービス税込33,000円)

225,852円

 

-布マスク関連費(10,000枚分)

  • 仕立て代 1枚8,000SLL(テーラー11名が制作)
  • 布代 1ヤード20,000SLL×500ヤード
  • 布マスク啓発広報紙 印刷代2,000SLL×430枚

986,219円

 

-目標金額以上の調達資金(COVID-19感染症に伴うロックダウンの影響で食料危機に陥っている12村の最貧困層約50世帯を対象に1週間分の食料配布支援を行います)

198,999円

 

-現地パートナー団体Global Village Network 活動手当

49,930円(有給スタッフ4名手当+交通費)

 

支援金の内訳としては以上となります。

  1. ケネマ県グアラ地区ウィラー村
  2. ケネマ県グアラ地区ティンココ村
  3. ケネマ県グアラ地区ケバイワナ村
  4. ケネマ県ダマ地区ディアミー村
  5. ケネマ県ダマ地区イェーバマ村
  6. ケネマ県ダマ地区ボアマ村
  7. ケネマ県ティンキア地区ジャオ村
  8. ケネマ県ティンキア地区ファイエマ村
  9. ケネマ県ノンゴワ地区コナブ村
  10. ケネマ県ノンゴワ地区ネカボ
  11. ケネマ県ノンゴワ地区ジュム村
  12. ケネマ県ノンゴワ地区ネカブ村

合計12村

布マスク/10,000枚(子どもサイズ5,000枚/大人サイズ5,000枚)

(既存人口統計に基づき1村140枚~1,350枚:各人口の約50%)

各村のリーダーと相談した上で、最貧困層を選定し、配布します。

 

 

今回、円高に伴い当初予算よりも布マスク制作費のうち約1万円ほど余剰金が発生しましたので、その資金を布マスクの使用方法啓発活動のための、啓発紙の印刷代430枚分に役立たせていただくことにしました。

 

以前からWHOの発表している布マスクの使用方法を参考に、啓発紙は作成・配布しておりましたが、シエラレオネの農村部の状況により適した啓発紙を、現地パートナー団体Global Village Networkと一緒に制作しました。

 

●布マスクを使用する前には、うがいや手洗いを心がけることや、正しいマスクの着用法について紹介しています。

 

●シエラレオネでは、マスクを着用し外出することがまだ法律で定められていないため、湿度の高い雨季に差し掛かる現在は熱中症対策として、ソーシャルディスタンスを保つことができれば、屋外での作業中は布マスクの着用を推奨しないことや

 

●くしゃみや鼻水が出ている場合、教会・モスク・学校等の室内でのマスク着用の推奨や、また木炭で料理をする際にも呼吸器疾患の予防につながるため、マスクの着用を推奨する旨を記載しました。

 

●現在シエラレオネ農村部では、下痢性疾患・マラリアなど死に至る感染症が日常的にあるにもかかわらず、コロナ感染症を恐れ、子どもが重症化してもなかなか病院に連れて行かないなどのケースが多発しています。(コロナ感染症の疑いがある患者とそうではない患者を明確に隔てる待合室は、ケネマ県のほとんどの医療施設にはありません)

 

そのため、マスクを着用し、病院に連れていくことをためらわないようにと、啓発紙では紹介しています。

 

ラジオ方法で感染予防についての知識を呼び掛ける

現地パートナー団体代表ピディーア氏

 

農村部においては大人の識字率は3割以下であるため、これらの啓発紙は、村落リーダー・小学校・モスク・教会の指導者を中心に配布していきます。

 

また、農村部であれば8割以上の人々がラジオ放送から情報を得ているため、引き続き、5つのラジオ局と提携し、布マスクの活用方法やソーシャルディスタンスなど感染予防啓発活動を続けていきます。

 

 

 

最新の活動報告としては、以上となります。

 

今後も、おって情報をお伝えしていきます。

 

 

 

NPO法人アラジ

代表理事

下里夢美