洪水災害レポート#2 被災者の声
今回のレポートでは、シエラレオネ洪水災害について、現地報道から「被災者の声」をご紹介します。
被災者の声
Amara Kallonさん(男性)
保育園に通うアマラさんの3歳の娘と妻は、ふだんはKonoで暮らしており、アマラさんだけがフリータウンに住んでいます。しかし、今は新学期が始まる前のホリデー期間ということもあり、妻と娘が、その間だけアマラさんと一緒に過ごしたいと言って、たまたまフリータウンの彼の自宅に滞在していました。そこで突然地滑りが起き、彼だけが生き残り、妻も娘も同時に失ってしまいました。娘の死を被災地で確認したわけではなく、娘の写真を握りしめて政府の遺体安置所に足を運び、大量に横たわっている遺体を確認しながら、そこで対面したとのことです。
「別の家族と今は行動を一緒にしており、私たちは、政府により遺体を埋葬してもらうことに決めました。」と彼は言っています。
Hawa Stevenさん(女性。学生)
ハワさんは、28人の家族と親戚を今回の災害で失いました。彼女は涙を流し、遺体安置所で確認できたのは、そのうちたったの2人だけだったと言います。彼女が家族に最後に会ったのは災害の前日。「自分の目が信じられない…。お母さんも、お父さんも、兄弟も、姉妹も、いとこも、ほかの家族もみんな失ってしまって…」と彼女は泣きました。「私の人生は閉ざされてしまった。どこからまた始めればいいの?学校はどうすればいいの?…お願い、神様助けてください。」
Simeon Fodayさん(男性)
3人兄弟の長男のシメオンさんは、遺体安置所から戻ってきて、こう言いました。
「弟たちの判別がつかなかった。遺体はあまりにたくさんあるし、状態もあまりに悪いせいで、誰が誰だか判別するのは、とても難しいです。弟たちに声をかけてやるまで、体を休めそうにないです。」
弟たちは、おばさんと一緒に暮らしており、おばさんもまた行方不明になっています。
「政府には、安全に、威厳をもった埋葬をしてもらいたいです。たとえ自分が遺体を確認できたとしてもその姿はあまりにひどい状態で、遺体を持ち運ぶことさえできないだろうから。」と彼は言っています。
Ibrahim Massaquoiさん(男性)
イブラヒムさんは、ケネマから、フリータウンで暮らす妻と子供たちを探すために、災害直後にやってきました。探しに探し、妻の姿だけは遺体安置所で見つけることができましたが二人の幼い娘たちの姿は、なにひとつ手がかりが見つけられませんでした。
「私にはもう何もない。今着ている服だけだ。」イブラヒムさんは言います。「妻を失い、二人の子供も失ってしまった。子供たち、あの子たちは私の未来だったのに、娘たちも失い、妻も失ってしまった。ふたりの娘がいなくなってしまった。どういえばいいか分からない、何を言えばいいのかさえも分からない、全部おわって、全部なくなってしまったのだから。」
ソース:Awoko(現地新聞)記事
翻訳協力:国際支援NGOあい
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(文責)支倉常明
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