(2018年1月24日)災害孤児支援活動レポート#1 孤児支援開始のための現地調査スタート

災害孤児支援活動レポート#1 孤児支援開始のための現地調査がスタートしました!

現地チーフと対談するアラジ代表:下里

今回は、NPO法人アラジ代表の下里がレポートを書いています。

2018年1月22日(日)に昨年8月にシエラレオネの首都フリータウンのリージェント通りにて発生した、大規模な洪水による土砂災害の被災地を、現地パートナー:FC King Kongのスタッフとともに訪れ、現地チーフのアルマミ氏にお話しをお伺いしました。

500名以上が犠牲となり、いまだに約600名が行方不明と言われ、また現在、弊団体でわかっているだけでも災害孤児となった約100名が、支援を必要としているとのことです。

アラジ現地マネージャーのカヌも被災地へ同行しました

現在までの支援について

NPO法人アラジとしては、日本のNGOあいと協力し、民間ベースで約30万円の支援を被災した子どもたち約77名に届け、また再生活のための現金の支援を災害孤児10名に対して行いました。また、活動が現地の新聞に取り上げられました。

今後は、災害孤児となった現在手元に届いている約80名のリストの中から、弊団体の拠点であるセントラルシティのすぐ近くで生活を再スタートした約10名を選出し、里親支援を開始するべく現地調査がスタートしました。

現在の状況について

写真手前の民家と同じように、土砂崩れがあった場所には民家が密集していました

現在、被災地であるリージェント通りは、海外支援団体により被災地のすぐ近くに建てられたキャンプで生活していた被災者約1,700名が、政府からの義援金を受け取った順に、再生活をスタートさせるべく他の地域に移り住んでいるということです。

しかしそのうちの5%がいまだに政府からの援助を受け取ることができず、被災地近くのキャンプで生活しています。

人と比べるとはるかに大きい岩が民家を埋め尽くしました。

 

土砂は山の斜面を流れていき下流の民家も破壊していきました

今後の孤児支援の動向について

 

今後は、孤児となった子どもたちを現在引き取っている里親のお宅へ家庭訪問し、ヒアリングを重ね、里親への継続的な教育費支援を現地パートナーFC King Kongを窓口として続けていく予定です。

1月からヒアリングを開始し、支援のスタートができるお宅から、月200,000Le (一人当たり3,000円)の支援を、10名に限定し、成人の18歳まで継続して行う予定です。

また昨日1月21日(月)に以前のレポート:「シエラレオネ洪水災害レポート#6 物資を届けました」で動画にて紹介した孤児の一人である男児が、残念ながら病気で亡くなったとのことです。彼を今回の支援対象としたかったのですが、残念でなりません。

 

NPO法人アラジでは、現在「災害孤児支援金」を随時募集しております。

ご関心のある方は、こちらのページよりご確認ください。

 

下里夢美