(2019年3月25日)災害孤児支援活動レポート#9 2月活動報告-家計簿指導その後

(2019年3月25日)災害孤児支援活動レポート#9 2月活動報告-家計簿指導その後

こんにちは、事務局長の支倉常明です。

前回の活動報告記事はこちら:(2019年2月2日)災害孤児支援活動レポート#8 1月活動報告-試験的に家計簿指導がはじまりました

今月も現地パートナースタッフより届いた、最近の子どもたちの様子や家計簿指導の続報をご紹介していきます!

顔の見える支援を続けたい

 

少しでも多くの子どもたちが、「不慮の事故や災害で中退せずに学び続けられるように」サポートを続けます。

世界的にみても雨季の降水量の多いシエラレオネの首都フリータウン。2017年に大規模な土砂災害が発生し1,000人あまりが犠牲になりました。時たま「人災」だったと言われるこの大洪水。森林伐採やコンクリートにするための石採掘などで地盤が緩いところに、人口増加により安価な家を建設する人々が増え、さらに水路がゴミで埋まって水が流れにくくなり、並行してコレラの蔓延も懸念される。原因の何をとっても途上国ならではの問題のように思えます。

NPO法人アラジとして、2017年8月の災害発生時には80名の災害孤児に対して約30万円の教材支援を届け、さらに私たちの現地オフィスの近くの里親宅に対して10名に限定して、毎月の家庭訪問を通して継続的に教育費と医療費を届ける支援活動を行っています。

今月の子どもたちのレポートです。

風邪とマラリアにかかってしまったアイサタ

アイサタは、風邪とマラリアにかかってしまい、かなり症状が悪かったようで、少しの間入院していたそうですが、今は元通り元気に過ごしているとのことでした。

里親さんは、もともとタクシーの運転手をしていたのですが、昨年、車の故障で職がなくなり、現在も職探し中です。ただ、ちゃんと面倒を見てもらえているようなので安心しています。

その他の孤児たちも、毎日運動会の練習をしていたり、きちんと宿題をして頑張っているなど報告を受けています。

家計簿指導・その後

先月からスタートした家計簿指導について、今月、確認させてもらいました。

いくつかの家庭に記入のお願いをしていたのですが、1家庭だけきちんと持ってきてくれました。
どのように書くかは徐々に伝えていますが、そもそも「毎日記入するのはできない」「残額も記入できない」と言われてしまっています。

背景として、シエラレオネでは、日本のように「スーパーなどで、まとめて買い物をする」といった習慣はなく、例えば「水だけ買う」「靴だけ買う」「お菓子だけ買う」といった感じで、1日に何回も、必要になったらそれだけを買います。もちろんレシートもでないので、その度に記録するのも手間ですし、あとから思い出して書くのもなかなか難しそうです。また、スモールビジネスをやっている家庭も多く、収入についても、月に一度の給料日があるというわけではありません。

とはいっても、子どもたちの将来設計のために「その場しのぎ」ではないお金の使い方を意識してもらうべく、どのような形なら続けていけるか模索しながら、引きつづき指導を続けていきます。

里親サポーターを募集しています。

月3,000円で孤児1名の里親なっていただく「里親サポーター」制度のご支援を募集しております。毎月活動報告とともに、子どもたちの写真データをメッセージでお送りするほか、半年に一度、ご自宅へ写真つきで子どもたちからのお礼のお手紙とプレゼントを送付いたします。

現在は10名のみの災害孤児支援ですが、今後里親サポーターマンスリーサポーターとして、アラジの仲間になっていただける方が増えれば、今もなお問題を抱えるエボラ出血熱孤児やストリートチルドレンなどの支援に、活動範囲を広げることができます。

→月3,000円からの災害孤児支援「里親サポーター」についてはこちら

→月1,000円からの「マンスリーサポーター制度」についてはこちら

皆様のご支援のほど、引き続きよろしくお願いいたします。

投稿:支倉常明