(2019年2月2日)災害孤児支援活動レポート#8 1月活動報告-試験的に家計簿指導がはじまりました

(2019年2月2日)災害孤児支援活動レポート#8 1月活動報告-試験的に家計簿指導がはじまりました

こんにちは。代表理事の下里夢美です。

前回の活動報告記事(2019年1月25日)災害孤児支援活動レポート#7 12月活動報告と孤児里親宅の契約更新を行いました

今月も現地パートナースタッフより届いた、最近の子どもたちの様子をご紹介していきます!

顔の見える支援を続けたい

 

少しでも多くの子どもたちが、「不慮の事故や災害で中退せずに学び続けられるように」サポートを続けます。

世界的にみても雨季の降水量の多いシエラレオネの首都フリータウン。2017年に大規模な土砂災害が発生し1,000人あまりが犠牲になりました。時たま「人災」だったと言われるこの大洪水。森林伐採やコンクリートにするための石採掘などで地盤が緩いところに、人口増加により安価な家を建設する人々が増え、さらに水路がゴミで埋まって水が流れにくくなり、並行してコレラの蔓延も懸念される。原因の何をとっても途上国ならではの問題のように思えます。

NPO法人アラジとして、2017年8月の災害発生時には80名の災害孤児に対して約30万円の教材支援を届け、さらに私たちの現地オフィスの近くの里親宅に対して10名に限定して、毎月の家庭訪問を通して継続的に教育費と医療費を届ける支援活動を行っています。

下記は今月の子どもたちのちょこっとエピソードです

18人家族を失ったイェーリーとサラ姉妹

里親となったおばあちゃんはスリッパを売り歩く仕事をしており当時はとても頭を抱えていました。最近イェーリーは高校に無事合格!将来はお医者さんになりたいとのこと。

首都フリータウンの初等教育就学率は100%と言われていますが、児童の人口増加が激しく(シエラレオネの50%以上が15歳未満の子どもと言われています)教室が足りないせいで、児童は午前と午後の交代制で、一日しか学校へ通うことができていません。また、中学進学率は約50%、高校進学率は約25%とステップアップするごとに就学率は半減していき、イェーリーのように夢をもち、なおかつ女性で、高校まで進学できたことは奇跡に近いことです。里親サポーターには本当に感謝しています。(里親サポーターに毎月写真をお送りしているのですが、照れすぎて笑いすぎてしばらく写真が撮れなかったとのこと)

たまたま共同トイレに行っていて助かったアブライ

半年遅れで学校にリターンすることができ、通学バックや教材も購入できました。家族でもうすぐ出産予定の私について心配してくれているらしく「3月の暑い時期に産むなんて大変」と言っていたそうです。※シエラレオネは2月3月が乾季で一番暑いんです!笑

引っ込み思案のマルチダは…

去年1月にはじまったこの活動ですが、半年あまりまったく笑顔を見せてくれませんでした。が、徐々に現地パートナースタッフに心を開き、最近では笑顔の写真が多くなってきました。なんと学校での成績が一番なようで、びっくり嬉しいです!!

試験的に家計簿指導がはじまりました

基本的にシエラレオネ内における里親及び災害孤児に対する政府の公的サポートはとても十分とは言えません。今後もサポーターの皆様と現地パートナーとともに「顔の見える支援」を続け、少しでも多くの子どもたちが、「不慮の事故や災害で中退せずに学び続けられるように」サポートを続けていきます。

また今月から里親宅における「家計簿指導」がはじまりました。家庭の収入管理における、将来設計と子どもたちの未来を考えるための研修です。今後は収入向上サポートもセットにして行っていきたいですが、まずは子どもたちへの長期的な教育サポートが貧困の連鎖を断ち切る根本解決に繋がると信じています。

引きつづき里親サポーターを募集しています。

月3,000円で孤児1名の里親なっていただく「里親サポーター」制度のご支援を募集しております。毎月活動報告とともに、子どもたちの写真データをメッセージでお送りするほか、半年に一度、ご自宅へ写真つきで子どもたちからのお礼のお手紙とプレゼントを送付いたします。

現在は10名のみの災害孤児支援ですが、今後里親サポーターマンスリーサポーターとして、アラジの仲間になっていただける方が増えれば、今もなお問題を抱えるエボラ出血熱孤児やストリートチルドレンなどの支援に、活動範囲を広げることができます。

→月3,000円からの災害孤児支援「里親サポーター」についてはこちら

→月1,000円からの「マンスリーサポーター制度」についてはこちら

皆様のご支援のほど、引き続きよろしくお願いいたします。

投稿:下里夢美