(2024年3月1日)24年1月:代表下里出張報告(3)/シングルマザー復学支援プログラムのモニタリングを実施しました。

こんにちは、代表理事の下里夢美です。

2024年1月12日(金)に成田空港を出発し、8度目のシエラレオネ現地出張に行ってまいりました。今回のHPでの活動報告記事(3)では、現地でおこなわれている10代シングルマザーに対する復学支援プログラムのモニタリングについてご報告します。

アラジのサポートで復学した女の子

アラジは現在シエラレオネのケネマ県で事務所を構え10代のシングルマザーの復学支援をおこなっています。

彼女たちは予期せぬ妊娠から、退学を余儀なくされてしまいました。こうした理由から広がっていく男女の教育格差。女の子たちに復学してもらうことで、そのひずみをなくそうと試みています。

出張期間中は各プログラムの進捗状況を丁寧かつ慎重にモニタリングし、課題も含めた気づきがありました。今後の業務の効率的な実施につなげていきます。

タブレット研修

現地スタッフにタブレット研修をおこないました。女の子たちの状況を知るために、定期的なモニタリングは必要不可欠です。

タブレット研修をおこなうスタッフ

モニタリングの実施が効率的になるよう、10月に実施したクラウドファンディングのご支援で、タブレット2台を現場にて使用することにしました。PC操作に不慣れなスタッフも、スマホと同じ操作方法のタブレットであれば、業務を効率よく行うことができます。

モニタリングではフォームを用いて、学校での様子や赤ちゃんの健康状態、毎月の支出をヒアリングし、支援がどのような効果をもたらしているのかを正確に把握できるようにしています。

ヒアリングに用いるフォーム

ここでモニタリングの中心になるのは現地シエラレオネにいるスタッフたちです。

例えば、10代シングルマザーへのインタビューは現地人の女性スタッフとの1対1でおこなわれます。

学校でいじめにあっていませんか?

生理のときはナプキンをつけて学校に行けていますか?

同意を得たうえで、上記のようなセンシティブな質問をする場合もあります。

それゆえ、インタビューを受ける人たちのプライバシー尊厳を守るために、モニタリングの担当者は現地スタッフのみ、と徹底しています。

このような形でクラウドファンディング等で集められたサポートを活用しております。改めて皆さまのご支援、ありがとうございました。

携帯電話/SIMカードの配布

女の子たちが子育てをしながら働かずに学校に戻れるようにするため、アラジでは携帯電話を使った電子マネー送金による生活支援を行っています。

女の子と現地スタッフ

電子マネー送金にすることで、お金の受け渡しのための移動を極力少なくし、事故のリスクを低減するなど、様々なリスクヘッジができるようになりました。

おもちゃ等の配布

10月のクラウドファンディングのご支援を受け、赤ちゃんの成長のために必要な物資も購入し、配布しました。モニタリングの際に自由に使える育児スペース拡充のための、マットレスやおもちゃ、飲み水やおむつを用意しました。

子ども達に配布するおもちゃ

毎月ご支援いただいているサポーターの皆さま、クラウドファンディングでお気持ちを寄せてくださった皆さまのご協力のおかげで、このようにより充実した支援が可能になっています。

私たちは現在、子どもたちの就学を大きく妨げている「若年妊娠」の根本解決に向けて、アラジが事務所を置くケネマ県の様々なステークホルダーを巻き込み、様々な取り組みを実施しています。

今年は約100名の10代のシングルマザーの女の子への支援拡大のため準備を進めております。

そのために現在、400人のマンスリーサポーター登録を目指しています。

このような活動は、皆さまのご寄付に支えられて実現しております。
今後も皆さまの温かいご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

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(投稿)代表理事
下里夢美