2021年4月の活動ハイライト
いつもご支援いただいている皆様、活動を応援いただき本当にありがとうございます。NPO法人アラジ代表理事の下里夢美より毎月の「前月活動ハイライト」のお知らせです。
シエラレオネ事務局(フリータウン・ケネマ県)
(1)都市部奨学金給付支援のモニタリングルールが変わりました
現在、首都フリータウンの公立小学校である、Cockerill Preparatory and Junior Secondary Schoolの学校関係者と連携し、1名の奨学金給付支援契約の段取りを進めています。
また、毎月各家庭への家庭訪問を通じた、現金給付とモニタリングを行っていましたが、毎月アラジ現地オフィスまで、各家庭の親と子どもが、給付金を受取りにくるというサポート方法に変更いたしました。それに伴い、各家庭ごとに往復交通費を給付金に上乗せして支払うこととなりましたので、ご報告いたします。
今後は、家庭での様子を定期的にチェックするため、毎年学校の長期休みの重なる4月と12月の半月に一度、家庭訪問を実施していきます。
→都市部奨学金給付支援の詳細についてはこちらのページをご覧ください。
(2)小学校定額給付支援ではトイレ建設がスタート!
現在までに3校のプライベートスクールを支援してきたアラジですが、現在はマケレ小学校(生徒数354名)に対してサポートを行っています。私たちが小学校支援を展開する地域では、あるべき場所にまだ学校がない、もしくは地域の両親たちが自力で立ち上げた建物空間に子ども達が集まっている、学校支援組織が学校だけ建設して撤退してしまった、というようなケースに陥っていることがほとんどです。
毎月定額の現金給付を先生をはじめとした学校運営組織に届け、毎月の収支報告書のチェックしつつ、学校運営に必要な設備・教材・全校生徒280名分の給食・先生5名への給与の補助を行っており、いずれは地元教育省に運営を引き継げるよう、様々なサポートを行っています。たびたび地元教育省に連携依頼のコンタクトを取り続けたことで、学校カリキュラム通りの教科書の支給が行政から行われることになりました。
小学校生徒の人数が昨年から増加している関係で、3月の理事会を経て、毎月の現金給付額の計算根拠が変わり、現在は月6万7千円の定額給付を届け、月に2度現地を訪れモニタリングしています。今月から、男女合わせて2つずつのトイレの建設がはじまりました!今まで、トイレに行きたくなったら、子どもたちは走って家まで帰っているという状況でしたが、より集中して、衛生的に学べる環境整備を整えてまいります。
→農村部定額給付支援の詳細についてはこちらのページをご覧ください。
(3)若年妊娠女子復学のための奨学金給付支援では、新たに8名が復学!
ケネマ県において、若年妊娠し、義務教育(小学校1年生〜中学校3年生)までを卒業することが経済的に困難な、シングルマザーの女の子に対する復学のための奨学金(教育費/養育費)をサポートする給付支援をスタートしており、現在8名(小学校2校/中学校3校)が実際に新しい学校に復学しています。
シングルマザーの女の子たちは、同級生となる子からのいじめや陰口を懸念し、もともといた学校ではなく、新しい学校に転校することを望む場合がほとんどです。今月から現場では新たに「新しい学校に復学する女の子2人以上を同時に復学させる」というルールが加わりました。経済的なサポートだけではなく、彼女たちの精神面にもよりそったプログラムを心がけています。
現在、新たに始まったこの支援事業に対する資金を集めるための月額寄付型クラウドファンディングに挑戦しています。皆さまの温かいご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
日本事務局(文京区)
(1)3名のインターン生が新しく加わりました!
赤間俊介さん(23歳)
宮川琳さん(21歳)
谷美代子さん(21歳)
現地でのリモート業務や、広報ファンドレイジングなど幅広い業務にふれ日々仕事に励んでくれています。
(2)会計スタッフが加わりました!
設立当初から7年間、アラジの正会員・理事として一緒に走ってきた嶋博史(41歳)が会計スタッフ(有給)として就任しましたのでご報告です。
月に1・2度、事務局に出勤し、レオン(2か所の事務所)、円(日本事務局)など複数の会計簿のチェックやレシート管理、有給スタッフ6名への給与支払いなどを行います。
皆様からのご支援をできる限りの力で、有効活用するべく、会計担当の嶋と今後力を合わせていきますので、よろしくお願いいたします。
ご支援のお願い
NPO法人アラジは、3月末で4期目の活動を終え、4月から5期目を迎えました。3月に理事会を開催し、今期は「新たに1,000名の子どもと貧困家庭にサポートを届ける」という目標設定をいたしました。
NPO法人アラジでは、毎月1,000円をご支援いただく、マンスリーサポーターとして、活動を支えてくださる仲間を募集しています。
クレジットカードをお持ちの方であれば、下記のURLより、メールログイン認証の後、ご支援いただくことが可能です。
マンスリーサポーターが1名増えることで、シエラレオネ農村部の1名が充実した教育を受けることが可能になります。
また、都市部の奨学金支援においては、毎月3,000円のサポートで、一名の成長を毎月メールで写真とともに見守る支援制度もございます。
サポーター登録はこちら
コロナ禍で緊急事態に陥る子どもは増え続けており、皆さんのご支援を必要としています。
ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
NPO法人アラジ
代表理事・下里夢美