災害孤児支援活動レポート#3 2018年2・3月活動報告
前回の孤児支援の家庭訪問と契約についての活動報告に引きつづき、現地パートナーFC King Kongから、2月3月の活動レポートが日本に届きました。
前回の活動報告:災害孤児支援活動レポート#2 孤児たちの家庭訪問を実施しました
2017年8月の大洪水の被害を受け、2018年1月より、毎月10名の災害孤児に対して、現地パートナーFC King Kongのスタッフ3名が家庭訪問し、現金200,000Le(約3,000円)を直接、教育支援として届けています。2018年2月と3月の活動報告は以下です。3件の支援宅についてピックアップし、報告いたします。
災害で18名の家族を失ったイエール(12歳)とサラ(1歳)宅
(現地隊員の声):里親となったおばあちゃんの家にいて無事だったイエールとサラ姉妹は、18人の家族を失いました。イエールは5月のBECE(高校進学に必須の試験。その結果によりどの高校に入ることができるかが決められる)に向けて一生懸命勉強に励んでいます。選挙期間で、全体的に不景気になっているせいか、最近里親であるおばあちゃんのサンダルの売り上げが減ってきてはいるそうですが、毎月お金を支給してもらえるおかげで、大きくは困っていないということでした。サラは相変わらず食いしん坊で元気そうでした。
マリアツ(3歳)宅
(現地隊員の声)マリアツ宅は、当初、里親と名乗りでた亡くなった父方の親戚の契約者がマリアツを実際には引き取っていないことが発覚し問題となりました。3月からは、亡くなった母方の親戚に引き取られ、支援金の払い戻しも行われ、問題解決に至りました。3月に風邪をひいたようですが、薬を買い、今は問題なく健康に過ごしています。ほかのリージェントの子供たちと一緒にいつも遊んでいるようです。
実際に被災し大怪我を負ったアダマ(4歳)
(現地隊員の声)被災地にて被災し、大けがを負ったアダマは成人している実姉のお宅に引き取られました。家庭訪問をしたちょうどその頃、ぬり絵で遊んだり、アルファベットの書き方の練習をしていました。お姉さんが書いてあげた見本をもとに、アダマちゃんが書く練習をしていました。4歳とは思えないような、とてもきれいな字でした。先月体調を崩していましたが、病院に連れていき、すっかり健康を取り戻したようです。写真の背景は、実際に洪水があったリージェント通りの岩肌です。
支倉コメント
私の発案からはじまった災害孤児支援について、現地パートナーの多大なる協力のおかげで継続する体制が整ってきました。2018年5月末から私もシエラレオネに渡航し、実際に孤児たちに会ってきます。
私たちのこの孤児支援活動は、世界の数ある諸問題の中では本当に小さな小さな活動で、両手で数えられる人数にしか手を差し伸べられていませんが…それでも、必要な人が支援できているという事実は誇れるものであり、このような小さな繋がりが世界中でもっともっと広がることが、世界がちょっとよくなるということだと信じています。
これからも、このようなレポートなどで「リアルな声」をお届けしてまいりますので、支援のほど、よろしくお願いいたします。(理事・支倉)
引きつづき里親サポーターを募集しています。
月3,000円で孤児1名の里親なっていただく「里親サポーター」制度のご支援を募集しております。毎月活動報告とともに、子どもたちの写真データをメッセージでお送りするほか、半年に一度、ご自宅へ写真つきで子どもたちからのお礼のお手紙とプレゼントを送付いたします。
現在は10名のみの災害孤児支援ですが、今後里親サポーターやマンスリーサポーターとして、アラジの仲間になっていただける方が増えれば、今もなお問題を抱えるエボラ出血熱孤児やストリートチルドレンなどの支援に、活動範囲を広げることができます。
→月3,000円からの災害孤児支援「里親サポーター」についてはこちら
→月1,000円からの「マンスリーサポーター制度」についてはこちら
皆様のご支援のほど、引き続きよろしくお願いいたします。
(文責)支倉常明
シエラレオネ災害復興支援チーム
代表理事長:下里 夢美
理 事:鈴木香緒理
理 事:支倉 常明