(2018年12月15日)災害孤児支援活動レポート#6 スタッフの瀬谷が11月分家庭訪問を実施しました。
2018年11月29日~第6回現地活動中の瀬谷祐葵より、孤児たちの里親宅家庭訪問のレポートが届きました。
こちらは被災地のリージェントストリートの近くにて、集まってくれた里親と孤児たちです。
子どもたち4名は、左から、モハメド・アミナタ・マリアツ・アーリーです。みんな元気そうな姿を見せてくれたようです。
少しだけ心配なのが、アミナタのお腹に腹水が溜まっていて、少し膨れていることです。医療費としても支援しているこの災害孤児支援。現在、アラジHPのシエラレオネ最新情報にも掲載したのですがシエラレオネの首都の病院では、医師たちが低賃金・悪質な労働条件に抗議するストライキを起こしているようです。
(2018年12月7日)シエラレオネ医師が集団ストライキ-低賃金・悪質な労働条件に抗議
病院が正常に再開されたとの情報は未だになく、とても心配ですが、里親が早く病院へ連れていける日を願うばかりです。
スタッフ瀬谷による孤児たちのインタビュー
今回の家庭訪問では、イェーリ―とアブライにスタッフの瀬谷がインタビューを行いました、その一部始終を皆さんに紹介します。
イェーリ―
こちらは土砂災害により18名家族を失い、2歳の妹と里親となった実のおばちゃんと3人で暮らすイェーリ―のインタビューです。
1)何歳になったの?
14歳になったよ!
2) 試験はどうだった?
まあよかったよ。理科が好き。でもbusiness studyは難しすぎて嫌い!
3)今の支援にはどう感じていますか?
とても助かっている、本当にありがとう!
4)今の生活状況はどうですか?
今は学校がないから妹の面倒や料理、洗濯、水くみなんかをしているよ。本当は塾に通いたいけどお金がないから厳しいかな…。
来年から高校に通うんだけど、入学前に面談があってそこでまとまったお金(20万~30万リオン※約4,000円程)が必要って言われたの…。
5)将来の夢や今後目指すこと
将来は、弁護士になって家族の家計を支えたい!読書や勉強が好きでもっといろいろ学んでいきたいな。
イェーリ―は今回、中学卒業試験の結果が出たので、結果用紙を持ってきてくれました。問題なく志望校に入ることができるとのことです。おそらく今月には面接があるとのことですが、その際に学校に面接料を支払わなければならないのではないかと言っていました。
家庭に金銭的な余裕があるのなら、放課後塾にも通いたいと思っているようです。将来は弁護士になりたいのだとか。おばあちゃんや妹の面倒を見れるような人間になりたいと願っているそうです。
アブライ
アブライは土砂災害当時、共同トイレに行っていたため助かりました。現在は彼の姉家族が里親となっています。
1)何歳になったの?
13歳、小学校6年生だよ。
2)進級試験はどうだった?
よかったよ!結果が楽しみ。この前のテストで、クラスで二番を取ったんだ!
来年一月には、NPSEっていう大きな試験があるけどたぶん大丈夫!(笑)
3)今の支援についてどう感じますか?
すごく助かってる。おかげで僕は学校に通って勉強ができるし友達にもあえる。とっても良い。(生き生きと嬉しそうに話してくれました。)
4)今の生活状況
フットボール(サッカー)が好きで、学校の友達とよく遊んでいるよ。僕は小学生だけど年上の中学生たちに混ざって一緒にプレーしてるんだ。
5) 将来の夢
学校の先生になりたいな!
アブライはもうすぐ小学校卒業試験があるそうです。先週試験が始まり、満足のいく出来だったと言っていました。最近成績が上がり、クラスで2番を取ったことを得意げに話してくれました!
こちらは、アーリーと里親宅にインタビューしている瀬谷の様子です。
2018年12月分の家庭訪問で、全支援対象の孤児が一旦契約終了となりますが、引き続き全家庭が支援が必要と判断し、10名全員が来年2019年6月末まで契約更新をすることとなりました。引きつづき、現地の声を届けていきます。
引きつづき里親サポーターを募集しています。
月3,000円で孤児1名の里親なっていただく「里親サポーター」制度のご支援を募集しております。毎月活動報告とともに、子どもたちの写真データをメッセージでお送りするほか、半年に一度、ご自宅へ写真つきで子どもたちからのお礼のお手紙とプレゼントを送付いたします。
現在は10名のみの災害孤児支援ですが、今後里親サポーターやマンスリーサポーターとして、アラジの仲間になっていただける方が増えれば、今もなお問題を抱えるエボラ出血熱孤児やストリートチルドレンなどの支援に、活動範囲を広げることができます。
→月3,000円からの災害孤児支援「里親サポーター」についてはこちら
→月1,000円からの「マンスリーサポーター制度」についてはこちら
皆様のご支援のほど、引き続きよろしくお願いいたします。