(2019年1月25日)災害孤児支援活動レポート#7 12月活動報告と孤児里親宅の契約更新を行いました

(2018年1月25日)災害孤児支援活動レポート#7 12月活動報告と孤児里親宅の契約更新を行いました。

あけましておめでとうございます。代表理事の下里夢美です。

前回の活動報告記事(2018年12月11日)NPO法人アラジ2018年下半期ポートロコ小学校支援:瀬谷による調査活動報告でもお伝えしましたが、2018年12月分の家庭訪問で、全支援対象の孤児が一旦契約終了となり、引き続き全家庭が支援が必要と判断し、10名全員が来年2019年6月末まで契約更新をすることとなりました。

現地パートナースタッフより届いた、最近の子どもたちの様子をご紹介していきます!

現地パートナーFC King Kongのスタッフとアミン

現地スタッフの声:お腹の調子が悪かったアミンですが、病院に行き、薬を買えたおかげで、お腹の痛みを訴えることがなくなったそうです。お腹のふくらみも、先月に比べ良くなっていました。里親が頻繁に電話をかけて来てくれ、状況報告をしてくれます。こちらも引き続き様子を見ていきます。里親さんはなんとか冷蔵庫を買って水を売るというビジネスをしたいと考えているそうです。

イェーリ―とセイラ姉妹

現地スタッフの声:今まで何度か、イェーリ―の将来の夢について聞いていましたが、おそらく本気で考えていたことはなかったのか、聞くたびに夢が変わっていました。

高校に進学するにあたり、真剣に考え始めたのか、今回会ってすぐに、彼女の方から、「私、サイエンスストリームに進むことに決めたから」と決意表明のようなことをしてきました。

中学卒業試験の結果からもサイエンスが得意であることは分かっていましたし、彼女自身も好きだと言っていましたが、進学先の高校が、サイエンスに強い学校ではないとのことで、諦めていたのですが、塾を探してでも、なんとか頑張りたいとのことです。

「将来、医者になるのね?」と私が言うと、照れくさそうにしていました。とてもうれしかったです。

ちなみに妹のセイラのほうは、幼稚園に通い始めて初めての通知表をもらったそうで、頑張っているとの評価をもらえたそうです。

アブライとアダマの里親宅

アブライは親戚のフランシスに引き取られ、フランシスの妹も一緒に支援対象となりました。災害当時フランシス姉妹は瓦礫の下敷きになり、大けがを負いました。現在は被災地付近での生活を離れ、都心から少し離れたMile6 という場所に引っ越し、新生活がスタートしているようです。

現地スタッフの声:Mile6に引っ越してから、遠い学校に通っていたそうですが、あまりに遠くて不便とのことで、ふたりそろって、近くの私立の学校に転校したそうです。アダマのことは里親さんが毎日送り迎えし、アブライはひとりでバイクで通学しているようです。新しい環境にも慣れ、友達もたくさんできたそうです。

CMNが2017年の土砂災害をドキュメンタリー化(FREETOWN ON THE EDGE 2018)

最近の記事ですが、土砂災害の様子とその後の対応についてのドキュメンタリー映像「FREETOWN ON THE EDGE 2018(10:29)」が、CMN(creative media network Sierra Leone)によって公開されました。

「災害ではなく人災だった」と時たま指摘される2017年の雨季に発生した大規模洪水。森林伐採や住居建設のためのコンクリートに用いる石の粉砕作業による土壌の劣化や、ゴミが排水路に詰まり本来の水の流れをせき止めてしまった、などの問題も指摘されています。

また、本来地盤の安定しない山の斜面に安価な建物を建設することは違法ですが、これらの問題は、人口増加に伴い今後も深刻化していく懸念があり、早急な災害対策が必要と思われます。

映像では、シエラレオネの首都フリータウンの様子が現地語のクリオ語で紹介されています。ぜひご覧ください。

CMNが2017年の土砂災害をドキュメンタリー化(FREETOWN ON THE EDGE 2018)

ちなみに…

今回2018年下半期の渡航を頑張ってくれたスタッフの瀬谷は、無事に現地活動を終え、アラジの現地ボランティアの契約が終了しました。現在は自分でビザを延長してシエラレオネをあちこち自由行動し、山に登ったり、ダイヤモンド鉱山で手彫り採掘体験をしたり、いろいろと地方を旅してまわっているそうです。

ここまでお腹も壊さずにいるとかで、なんて逞しい…!(羨ましい)

(下の写真は前回家庭訪問した瀬谷と、アダマ&アブライのお宅。一番左が里親でアダマのお姉さんのフランシスです。また髪型が変わっているような…?)

今後も引きつづき、現地の声を届けていきます。

引きつづき里親サポーターを募集しています。

月3,000円で孤児1名の里親なっていただく「里親サポーター」制度のご支援を募集しております。毎月活動報告とともに、子どもたちの写真データをメッセージでお送りするほか、半年に一度、ご自宅へ写真つきで子どもたちからのお礼のお手紙とプレゼントを送付いたします。

現在は10名のみの災害孤児支援ですが、今後里親サポーターマンスリーサポーターとして、アラジの仲間になっていただける方が増えれば、今もなお問題を抱えるエボラ出血熱孤児やストリートチルドレンなどの支援に、活動範囲を広げることができます。

→月3,000円からの災害孤児支援「里親サポーター」についてはこちら

→月1,000円からの「マンスリーサポーター制度」についてはこちら

皆様のご支援のほど、引き続きよろしくお願いいたします。

投稿:下里夢美