Category "小学校定額給付支援"

(2022年11月24日)10月度 小学校定額給付支援の活動報告

2022年11月24日

サポーターの皆さま

インターン生の八田めぐみです。

日頃よりご支援していただき、心より感謝申し上げます。

本日は、10月度の小学校定額給付支援について、支援先の様子をお伝えします!

事業概要

シエラレオネの全国の小学校では、4,592の教室で子ども達が初等教育を完了するための、教室・椅子・机・黒板・教材・給食・トイレ・手洗い場などが未整備です。子どもたちが安心して学ぶことのできる環境は、まだまだ整っていません。

NPO法人アラジでは、子どもたちがどんな環境に産まれても、継続して学ぶことのできる機会を提供するため、毎月の定額給付支援で学校の初期設備や給食費、先生のお給料を年に10回の(現金給付67,000円)によってサポートしています。

給付金は、学校運営組織によって管理・使用され、毎月、アラジの現地スタッフの現地訪問により、収支報告書のチェックや計画の見直しが行われています。学校運営組織への定額給付により、より自主的な自立した運営サポートを指導・実施し、いずれは地元教育省へ、公立小学校として引き継ぐことが、本活動のゴールです。

10月度活動報告

現在、ポートロコ県・マケレ村にあるマケレ小学校の児童362名の学校教育をサポートしています。マケレ村は、首都から車で2時間半離れ、電気もガスもない森の奥深くにあります。

10月度は、給食費と先生のお給料サポートの他に、以下の教科書購入を実施しました。

  • 算数の教科書-10冊
  • 農業の教科書-10冊
  • 英語の教科書-10冊
  • 理科の教科書-10冊
  • 社会の教科書-10冊
  • 家庭科の教科書-10冊
  • 体育の教科書-10冊
  • 文学の教科書-20冊

また、本年4月28日にご助成いただいた「積水ハウスマッチングプログラム2022年度助成金(30万円)」を、子どもたちの給食支援費として大切に役立たせていただいております。

最後に

アラジは、子どもたちの産まれた環境に関わらず、継続した学びの機会を提供するために、これからも支援活動を継続していきます。

今後とも、よろしくお願いいたします。

(投稿)インターン 八田めぐみ

(2022年10月31日)農村部小学校給付支援の給付タイミング変更のお知らせ

2022年10月31日


これまでNPO法人アラジは、ポートロコ県にあるMakaray Primary Schoolに、学校運営組織(先生や建物オーナー)への毎月の定額現金給付支援(月約8万円)を行っておりました。しかし、現在、深刻な円安に加え、シエラレオネ国内での物価高・インフレが続いていることから、長期休みの8月と12月にやむおえず給付を行わないことを決定いたしました。学校給食の提供されるその他の月には今まで通りの給付を行います。

定額給付は毎月以下の費用へ運営組織によって管理・使用されます。

  • 児童361名の学校設備・教材購入・給食費用等
  • 先生5名のお給料
  • 学校設備充実・修理のための貯蓄金

学校運営組織への定額給付により、より自主的な自立した運営サポートを指導・実施しています。

サポーターの皆さまに日頃のご支援に感謝申しあげます。事業内容や寄付等について、ご意見・ご感想のある方は、お問合せいただきますよう、よろしくお願いいたします。

(投稿)インターン生 川上花菜

(2022年10月21日)代表理事の下里夢美が~JK RADIO~TOKYO UNITEDに出演しました。

2022年10月21日

2022年10月21日(金)朝8時20分より、代表理事の下里夢美が、ジョン・カビラ氏がナビゲーターを務めるラジオ番組、~JK RADIO~TOKYO UNITEDのコーナー「KIDZANIA TOKYO EYES ON THE FUTURE」に出演いたしました。

本番組では、代表理事の下里夢美が、NPO法人アラジを立ち上げたきっかけ、小学校支援について説明させていただいたのち、「日本の外の支援ではなく、同じ世界に住む子ども達を助け合う支援」とメッセージを添えました。

本ラジオでお話させていただいた内容は、 ~JK RADIO~TOKYO UNITED のWebサイトに全文掲載されております。ラジオ番組を聞き逃してしまったという方はぜひご覧ください。

(2022年10月3日)NFTクラウドファンディングのご報告

2022年10月3日

8月19日より実施しておりました、NFTアートが返礼品としてもらえるクラウドファンディングが、9月30日をもって終了いたしました。

42日間の挑戦で、11名の方から187,500円のご支援をいただきました。

目標の100万円を達成することはできませんでしたが、支援をするためにNFT取得に初挑戦してくださった方もいらっしゃり、多くの方に支えられてることを実感いたしました。

皆様からいただいた大切なご支援をもちまして、新たにウィラー小学校の支援を開始する予定でしたが、目標の100万円に届かなかったため、引き続きマンスリーサポーターを募集を継続し今後の支援内容を決定していくとともに、既存のマケレ小学校支援のサポートを拡充していく予定です。

この度、応援・ご支援いただいた皆様に、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

毎月500円からのご支援もはじめてみませんか?

NPO法人アラジでは、月額500円からのマンスリーサポーターを募集しています。

現在、コロナ禍で児童労働が世界で増加傾向で、子どもたちへの緊急の支援の必要性は、ますます高まっております。

特にシエラレオネでは、サブサハラ以南アフリカ地域の平均より高い35.1%の子どもたちが児童労働に従事しています。

「誰もが夢に向かって努力できる社会」を実現するために、一緒に子どもたちに夢を叶える最初のチャンスとなる教育を届ける仲間を募集しています!
この機会に、毎月500円からのご支援もはじめませんか?

ご支援はこちら

                                (投稿)スタッフ 宮川琳

(2022年9月16日)【セミナー】9/20(火)20時~ 「NFT×チャリティの可能性を探る!」セミナーを開催します。 

2022年9月16日

セミナー内容

Web3「NFT×チャリティの可能性を探る!」と題して、セミナーを開催いたします。

近年、NFTアートを活用した、ドネーションやチャリティー企画の話題を耳にされる方も多いのではないでしょうか?

本セミナーでは、株式会社VAIABLE代表取締役の貞光九月氏をお招きし、Web3やNFTアートの事例と兆候、チャリティーとの親和性・可能性を探りながら、先月リリースした、VAI! クラウドファンディングでの、「アフリカの小学校支援への寄付のリターンが、NFTアートになる日本初の試み、「NFTクラファン」とは?」について事業紹介をいたします。

また、西アフリカのシエラレオネ共和国で、8年間に渡り子どもの教育支援に取り組む、特定非営利活動法人Alazi Dream Project(NPO法人アラジ)代表理事の下里夢美より、貧困の諸問題の啓発や、リターンのNFT作品選定に込めた想いを紹介させていただきます。

NFTを手にとったことがない方でも、約10分程度でNFTを受け取ることができます。方法についてもご紹介いたします。

Web3型の新しいクラウドファンディング「VAI! クラウドファンディング」ベータ版サービス
アラジ特設ページ:
シエラレオネの学びたい子ども達が小学校を卒業できる環境をNFTクラファンで実現しよう!

募集期間:8月19日(金)9時~9月30日(金)24時まで

セミナー概要

開催日時:2022年9月20日(火)20:00~21:00(19時55分から入室可能)
開催場所:オンライン(zoom)
お申込み期限:当日19時50分まで
申し込み方法:Peatixでチケットをご購入ください。
※当日NFTトークンの取得方法のデモンストレーションを行うため、初めての方はGoogle Chromeをあらかじめご自身のPCにインストールをお願いいたします。
※参加中のスクリーンショットや、画面録画などはお控えください。

参加費

当日参加-無料
アーカイブ視聴 -無料
※10日間限定のアーカイブ視聴動画を参加申し込みいただいたすべての皆さまにお送りいたします。

イベントスケジュール

19:55 zoom入室可能
20:00〜20:10 イベント参加の注意点
NFT×チャリティの可能性とは?
20:10~20:35 株式会社VAIABLE代表取締役/貞光九月(25分)
20:35〜20:50 NPO法人アラジ代表理事/下里夢美(15分)
20:50~20:55 質疑応答
20:55~21:00 アナウンス・閉会

登壇

株式会社VAIABLE (バイアブル):代表取締役 貞光九月
1981年9月福岡県生まれ。2009年筑波大学大学院博士課程修了後、日本電信電話株式会社メディアインテリジェンス研究所、フューチャー株式会社Chief AI Officer/VPを経て、2022年株式会社VAIABLEを創業。
「今の社会課題を Web3×AIの先端技術で解決し、次の社会を育む」 をビジョンとして、Web3型クラウドファンディング「VAI!(バイ)クラウドファンディング」や、人からAIまで誰もが表現者となれるNFTマーケットプレイス「VAI!(バイ)アート」をサービス展開。
学術領域では人工知能学会委員等を歴任し、主な受賞歴に人工知能学会全国大会優秀賞(2021)等。著書に「ITと数学」(技術評論社; 2021) 等。現在株式会社マネ―フォワード研究アドバイザを兼任。また認定NPO法人サービスグラントにて多くのプロボノプロジェクトを担当する。

VAI! クラウドファンディングとは

クラウドファンディングにおける返礼品は支援者にとって大きな魅力ですが、製品開発を伴わない課題解決型プロジェクトにおいて、返礼品の設定は容易ではありません。また、プロジェクトに対し強い関心を持つ支援者からは、支援して終わりでなくプロジェクトへの継続的・主体的な参画を希望する声もあります。
「VAI!クラウドファンディング」は、多様なアーティストの描くアートNFTを返礼品として用いることで、従来クラウドファンディングの課題であった返礼品の設定や支援コミュニティの形成を容易にし、幅広い社会課題解決団体にご活用いただけます。また、支援者であるユーザーにとっても、個々のプロジェクトの社会課題解決貢献に加え、Web3やNFTの世界に触れながら、気に入ったアーティストの応援にも繋がります。

登壇

NPO法人アラジ 代表理事:下里 夢美
山梨県出身。世界最貧国、西アフリカのシエラレオネ共和国にて「誰もが夢にむかって努力できる社会へ」をビジョンに活動するNPO法人アラジ代表理事。桜美林大学LA/国際協力専攻を卒業後、2014年から活動を開始し、17年にNPOを起業、法人化。19年には現地オフィス設立。最も困難な状況に陥る子どもたちへの奨学金給付支援・農村部小学校定額給付支援、10代のシングルマザー復学支援・男子中高生への性教育プログラムなどに従事する。また、インタビューやテレビなど多数のメディア出演や、小学校から大学での講演会などにおいて、シエラレオネの貧困に関する諸問題の啓発活動を行う。筑波大学非常勤講師。2歳男児と3歳男児の母。

主催:NPO法人アラジとは

NPO法人アラジとは、高校2年生17歳だった代表の下里夢美(しもさとゆめみ)が、テレビ番組でシエラレオネ共和国が「世界で一番平均寿命が短い国」と知り衝撃を受けたことがきっかけで始まりました。代表下里が大学卒業後の2014年に任意団体として創設、2017年にNPO法人化してから8年間で述べ1,154名の最貧困家庭の子どもたちに教育を提供してきました。

NPO法人アラジ:公式Twitter
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お問い合わせ

info@alazi.org

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投稿者 インターン生 橋本真碧

(2022年7月11日)小学校定額給付支援の活動報告 ドアの修理と壁をペンキで塗装しました

2022年7月11日

小学校定額給付支援の活動報告 ドアの修理と壁をペンキで塗装しました

1.事業概要

シエラレオネの全国の小学校では、4,592の教室で子ども達が初等教育を完了するための、教室・椅子・机・黒板・教材・給食・トイレ・手洗い場などが未整備です。子どもたちが安心して学ぶことのできる環境は、まだまだ整っていません。

NPO法人アラジでは、子どもたちがどんな環境に産まれても、継続して学ぶことのできるチャンスを提供するため、毎月の定額給付支援で学校の初期設備や給食費、先生のお給料などを補助しています。

給付金は、学校運営組織によって管理・使用され、毎月、アラジの現地スタッフの現地訪問により、収支報告書のチェックや計画の見直しが行われています。学校運営組織への定額給付により、より自主的な自立した運営サポートを指導・実施し、いずれは地元教育省へ、公立小学校として引き継ぐことが、本活動のゴールです。

2.最新の活動報告

現在は、首都から車で2時間半離れた、電気もガスもない森の奥深くにあるポートロコ県・マケレ村にあるマケレ小学校361名の学校教育をサポートしています。

マケレ小学校は、外国支援組織が建設だけを行い撤退したため、運営が立ちいかなくなってしまった、経済的に困難を抱える学校の一つです。

本日は、6月に現地スタッフがマケレ小学校を訪問した際に、新たに学校設備が整備されたため、その様子をお伝えいたします!

学校の壁をペンキで綺麗に塗装しました!

学校のドアが壊れていましたが、新しくドアを修理しました!

昨年、支援金で購入した机が盗まれるという事件が発生したため、防犯セキュリティの強化にもつながりました。

学校の前の整備されていなかった階段を新たに整備しました!

3.今後の活動計画

マケレ小学校定額給付支援事業においては、引き続き周辺地域の子どもの入学を受け入れるとともに、学校設備の拡充・強化に務めます。

現在の活動実績を基に、事業規模を順次拡大させていく予定であり、最終的にはポートロコ県の教育省へ公立学校として引き継ぎを行うことが本活動の掲げるゴールとなっています。

子どもたちの産まれた環境に関わらず、継続した学びの機会を提供するべく、アラジはこれからも支援活動を継続していきます。

(投稿)スタッフ 宮川琳

(2022年5月21日)「積水ハウスマッチングプログラム」の助成先に選出されました!

2022年5月21日

この度NPO法人アラジは、積水ハウス株式会社が実施する「積水ハウスマッチングプログラム」において、団体助成先に選ばれました。

アラジがポートロコ県で実施する「農村部小学校定額給付」の子どもたち、361名への学校給食費に大切に役立たせていただきます。

「積水ハウスマッチングプログラム」とは?

「わが家」を世界一幸せな場所にする”をグローバルビジョンに掲げる積水ハウスグループでは、お客様、従業員、社会の「幸せ」を最大化するため、従業員と会社の共同寄付制度「積水ハウスマッチングプログラム」を実施しています。

ESG経営のSocialの活動の一環として、サステナブル社会の構築に寄与する社会的活動、及び国連が進める社会課題の解決(SDGs)につながる市民団体の事業を下記2基金のテーマにそって応援しています。

地域課題の解決に取り組み、「地域の幸せづくり(「子どもが幸せに暮らせる社会・環境共生社会」を実現)」に寄与するとともに、積水ハウスグループとの連携・協働の可能性のある団体に助成します。

2022年度助成より、応募いただく際は、積水ハウスグループの事業所、または従業員からの推薦を必須とし、 団体の活動の中で連携や協働の可能性があることを加点材料とします。

積水ハウス株式会社「積水ハウスマッチングプログラム」HPより引用

この度は、「積水ハウスマッチングプログラム」助成先に選出いただき誠にありがとうございました。今後もシエラレオネの子どもたちに寄り添い、サポーターの皆さまお一人おひとりと共に活動に励んで参ります。

(投稿:西田和奏)

(2021年11月27日)2021年度 農村部小学校定額給付支援 中間報告書

2021年11月27日

本中間報告書では、NPO法人アラジが「ポートロコ県マケレ村」で実施する「農村部小学校定額給付支援」の、2021年4月~2021年11月中旬までの約半年間の活動報告をまとめています。

※NPO法人アラジが使用する子どもの写真は、NPO法人アラジが定めるチャイルドセーフガーディングポリシーに遵守し、書面にて子どもたちの写真撮影の許可および広報媒体への使用の許可を得ています。

 1.NPO法人アラジとは

NPO法人アラジ(正式名称:特定非営利活動法人Alazi Dream Project)は、西アフリカのシエラレオネ共和国で、教育を受け続けることが困難な貧困家庭の子どもに、教育支援を提供する国際協力NGOです。

2014年に代表理事の下里夢美(しもさとゆめみ)により任意団体として創設、2017年よりNPO法人化しました。事業スローガンに「最も困難な状況に陥る子どもと貧困家庭へ私たちが、最初のチャンスを」、ビジョンに「誰もが夢へ向かって努力できる社会の実現へ」をそれぞれ掲げ、日本とシエラレオネ共和国で活動を行っています。4年間で延べ1,100人の貧困家庭の子どもに、教育と就労の機会を提供してきました。

NPO法人設立から5期目を迎えた現在では、常勤スタッフ(有給)1名、非常勤スタッフ(有給)3名、登録ボランティア約80名、インターン生述べ15名、月額寄付サポーター登録者数207名となり、多くの市民の皆さまのご理解とご支援をいただきながら、活動を継続しています。

事業地シエラレオネでは現在、2つの事業地(首都フリータウン・ケネマ県)の事務所に、現地スタッフが3名在籍しています。

 2.シエラレオネ共和国とは

西アフリカの西部に位置するシエラレオネ共和国は、18世紀に奴隷貿易の産地として発展、奴隷制から解放された黒人たちの移住地として、1808年にイギリスの植民地を得て、1961年にイギリスから独立しました。

現在の人口は約790.7万人(2020年,世界銀行)で、国土面積は71,740 km²です。首都は、奴隷解放の意味を込めてフリータウン(Freetown)と名付けられています。公用語は英語で、ティムニ族、メンデ族、フラニ族など、多数の民族の共通語としてのクリオ語は、国民の9割以上に使用されています。宗教の内訳は、イスラム教6割、キリスト教3割、その他の土着宗教が1割となっています。日本とは距離にして約14,000km離れており、航空時間は約30時間と、物理的に距離が遠く、心理的・経済的交流が非常に限られた地域となっています。

現在、シエラレオネ共和国は後発開発途上国(*1 LDC : Least Developed Country)47か国に属し、SDGs(Sustainable Development Goals = 持続可能な開発目標)達成年の2030年以降も、後発開発途上国に残り続けるだろうと予測されています。1991年から2002年までの長きに渡る政府軍と反政府軍(RUF)との内戦では、多くの死者や難民を生み出すと同時に経済・教育・行政など様々な面に甚大な負の影響を及ぼしました。2016年のエボラ禍、2018年の都市部の土砂災害(1,000名以上が死亡)等も、同国の経済発展に大きな影響を与えています。

*1 後発開発途上国(LDC:Least Developed Country)

 国連開発計画委員会(CDP)が認定した基準に基づき、国連経済社会理事会の審議を経て、国連総会の決議により認定された特に開発の遅れた国々。3年に一度LDCリストの見直しが行われる。規準は以下の通りである

(1)一人あたりGNI(3年間平均):1,018米ドル以下(2)HAI(Human Assets Index):人的資源開発の程度を表すためにCDPが設定した指標で、栄養不足人口の割合、5歳以下乳幼児死亡率、妊産婦死亡率、中等教育就学率、成人識字率を指標化したもの。(3)EVI(Economic Vulnerability Index):外的ショックからの経済的脆弱性を表すためにCDPが設定した指標。人口規模、地理的要素、経済構造、環境、貿易のショック、自然災害のショックから構成。(参考:外務省HP

 3.これまでの活動

現在NPO法人アラジでは「農村部小学校定額給付支援」「都市部奨学金給付支援」「10代のシングルマザー復学支援」の主に3つの支援事業を、首都フリータウン、ケネマ県、ポートロコ県の3つの事業地で実施しています。

シエラレオネ共和国において、子どもがより経済的に脆弱な状況に陥る要因としては、主に3つのパターンがあげられます。1つは事故・病気・災害等で子どもが両親を失っており、親戚宅で里子として過ごしている場合、次に、子どもの保護者が初等教育を完了していないひとり親世帯で頼れる親戚が不在の場合、最後に学校設備が不十分な農村部で生活している場合等が考えられます。生きるため、また、学校に通い続けるために、月100時間以上の過度な家事、農業、兄弟の育児、売り歩き、物乞い、最悪の場合にはセックスワーク等の児童労働に従事する場合があり、大きな社会問題となっています。

両親から明らかな虐待を受けている場合や、ストリートチルドレン、災害・緊急時の保護・サポートはより充実していますが、上記にあげた「家族と過ごす子どもの貧困」は目に見えにくく、義務教育課程(中学校3年生まで)において、留年や退学を繰り返す要因にもなり、解決がより困難です。

現在NPO法人アラジでは、そうした「家族と過ごす子どもの貧困」の諸問題の根本要因を改善するべく、上記に掲げた3つの支援事業と啓発活動を実施しています。それぞれの事業が、児童労働や子育てなど、様々な理由で教育を受けることが困難な子どもの家庭に、教育機会を提供し、長い目でみた教育の成果を目指すものです。

活動の実績として、奨学金給付支援事業においては教育費の補助により受益者の留年率0%を達成、また小学校定額給付支援においては、未認証の小学校への初期設備の整備を担当しこれまで1校を現地行政へ引き継ぎました。現在、430名の子どもが毎月NPO法人アラジのサポートを受けながら、学校に復学しています。

 4.シエラレオネの教育の現状

シエラレオネは日本と同じ、小学校6年制・中学校3年制・高校3年制・大学4年制で、保護者の義務教育期間を中学校3年生までと定めています。

2020年のAnnual School Censusによるとシエラレオネには、保育園から高校まで全国11,168の学校があり、その半数以上(55%)がミッションスクール(宗教団体が伝道のために設立し、主に寄付金で運営が行われている学校)です。

小学校総就学率では女子が140%、 男子が137%*2となる一方で、完了率は87.19%となっています。また、中学校総就学率では女子が76.7%、男子が77%となり、義務教育過程の完了率は男女平均72%となっています。(参考:2020 Annual School Census

小学校時点では女子の就学が多い傾向があるものの、中学校・高校・大学進学につれ、男子の就学率が女子を上回る男女の教育格差がみられます。SDGs目標4.1「2030年までに、すべての少女と少年が、適切で効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育・中等教育を修了できるようにする。」の目標はいまだ達成には厳しい状況です。

*2 総就学率の高さは、標準年齢に児童が属するかどうかにかかわらず、就学度合いが高いことを意味します。総就学率は、公式の就学年齢から外れた生徒が含まれる場合や、留年、復学によって、100%を超える場合があります。 

 中間報告(2021年4月~2021年10月)

マケレ小学校の様子

 1.事業概要

「農村部小学校定額給付支援」は、農村部の教育設備が不十分な学校へ、毎月の定額現金給付支援を行う活動です。現在 、毎月ポートロコ県のマケレ小学校の学校運営者(校長先生)に対して、71,500円(6,500,000SLL*1リオン=0.011円で算出)の現金給付を行っています。

学校運営者に対して行われる現金給付

ポートロコ県の3つの小学校に、教科書やノートなどの教材物資の提供支援を行ってきました。しかし、学校に通う子どもたちが適切な教育機会を継続的に獲得できるよう、現物を与える支援ではなく、より自立した学校運営を学校運営者自らが行うことを目指して、2020年11月より、毎月の現金の定額給付という形でサポートを実施しています。

 2.対象事業地・受益者

受益者の子どもたち

学校名:マケレ小学校(正式名称は非公開)

所在地:ポートロコ県・マケレ村

児童数:前年度284名→361名(女子169名/男子192名)

教員:8名(数学、英語、アラビア語、社会、理科、保健体育、等)

支援実施の際には、毎月2回、首都フリータウン事務局のスタッフ1名が車(約2時間)でマケレ小学校まで訪問しています。

 3.支援の際の合意事項

小学校定額給付支援を実施するにあたっては、小学校運営者と、NPO法人アラジで以下の合意事項を締結しています。

  • NPO法人アラジの現地スタッフによる、月に2回の学校訪問における、経費支出会計報告と子どもたちのインタビューなどの経過観察に応じること。
  • FGM(女性器切除)の通過儀礼については、学校教育に含めること。また女性器の切除を伴う通過儀礼においては、子ども自身に選択権があることを説明すること。
  • 子どもへの体罰を行わないこと。
  • 学校の登校日には、毎日人数分の給食を家庭の経済状況による差別をせず、全員に提供すること。
  • 当支援事業は、ポートロコ県管轄の教育省へ将来的には引き継がれることを目指し、政府公立小学校として認可されるまでの初期設備および給食費・教員給与等の補助的なサポートとする。

 4.給付金の使用用途

毎月の給付金は、在籍する子どもたちへの教材、机・椅子・黒板・トイレ・水道などの学校設備費や修理費のための貯蓄金、教員給与などに使用されます。

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授業で使われる黒板
学校給食で提供されるパフケーキ

学校給食には、学校で調理されたパフケーキやジンジャージュースが毎日提供されています。貧困により1日1食しかご飯が食べられない子どもも、学校給食によってお腹を満たすことができており、子どもたちの栄養改善にも寄与しています。

2021年10月に新たに建設されたトイレ

2021年10月には学校敷地内のトイレ建設が完了しました。これまで学校の敷地内にトイレがなかったため、子どもたちは頻繁に家まで走って帰ったり、茂みの中で用を足したり、という状況でした。今回はトイレ建設を行い、3つのトイレを設置、安全面・衛生面においても大きく寄与しました。

マケレ小学校においては、教室2クラスがもともと設置されていましたが、長椅子(3人がけ)24点、黒板5点、飲料水バケツ2点、トイレ3つは、NPO法人アラジの支援で設置いたしました。

 5.収支報告

毎月の給付金は、約半分が学校給食に使用されています。9月の会計報告を例に毎月の支出報告の傾向を下記図に表しています。9月には、50%を給食費に、40.6%をトイレ建設費に、5.5%を学校設備費(黒板)に、3.8%を教員給与に使用しました。給付金の使用用途は学校の長期休み期間や、その時々のニーズによって異なります。

9月の支出報告とその内訳

 6.毎月の経過観察

アラジでは、月に2回の現地スタッフによる学校訪問と学校運営者、子どもたちへの経過観察を行っています。給付金の使用計画や、学校運営の改善点、地域を管轄する教育省との連携等を行っています。

学校運営者への経過観察項目

  • 収支報告書のチェック
  • 会計予算の計画チェック
  • 机や椅子、黒板や水道設備など学校設備の保有数
  • 在籍児童の人数と男女比
  • 児童の授業出席率(平均9割)
  • 勤務する教員の情報(保有する教員免許、給与額など)
  • 毎日提供される昼食の内容
  • 中学校受験者数
  • 中学校合格者数

また子どもたちの学校生活を正確に把握するために、子どもたちを対象とした経過観察も同時に実施しています。この経過観察は毎月固定された7名の児童と、実施日ごとにランダムに選ばれる3名の子どもの計10名を対象に実施しています。

子どもへの経過観察項目

  • 学業の進捗状況
  • 給食が毎日提供されているか
  • 提供される給食の内容は何か
  • 児童間のいじめや先生からの体罰の有無
  • 先生の子どもに対する言動(金銭の要求や外見に関する発言がないか)
  • 通常の授業が適切に実施されているか
  • 性教育の実施有無
  • 子どもたちの将来の夢

対象児童への経過観察の様子

これらの学校運営者、子どもたちを対象とした経過観察によって、給付金が適切に使用されているかを定期的な調査は、次年度の活動計画に反映されています。

 7.中学校受験と合格率

シエラレオネの子どもたちは、中学校進学時に西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)が共同で策定する中学進級試験:NPSE(National Primary School Examination)への合格が必須となっています。

今年度は2021年5月28日に開催され、過去最多となる約16万人が受験しました。試験では、小学校卒業時点までの学習到達度を測るために、国語(Verbal Aptitude)・数学(Mathematics)・英語(English Language)・一般教養(General Paper)・数的適正(Quantitative Aptitude)の5科目で構成されています。今年度マケレ小学校からは10名(前年比+7名)の児童が中学校進学試験に合格し、中学校に進学予定です。

子どもたちが使用する教科書

※シエラレオネ政府はユニセフと協働で全国に教科書を配布しています。しかし行政のサポートは教科書のみなため、NPO法人アラジでは、その他の必要な教育サポートを実施しています。

授業を行う先生

 8.活動における課題点

当活動が今後解決すべき課題点が大きく4点あげられています。

授業を受ける子どもたち

課題1:就学児童の増加

マケレ小学校に入学する児童数が、前年度284名から21年度11月時点で361名となり、急増しています。そのため、教室や机、椅子などの備品が不足しています。入学する子どもが増加する要因としては、給食支援を行っていること、近隣のンボロ小学校が、老朽化により閉鎖されてしまったことなどがあげられます。

ンボロ小学校はかつてマケレ小学校に隣接する学校でしたが、2016年の校舎倒壊、2020年の教員の不祥事により運営が立ち行かなくなってしまいました。これを理由にンボロ小学校に通っていた子どもがマケレ小学校に転校したため、人数の増加に繋がりました。子どもたちが適切な教育機会を得るために、学校設備の強化が喫緊の課題となっています。

課題2:備品の盗難

2021年に入り、教室に設置されていた机が1点盗まれるという事態が発生しました。今後、備品の盗難被害が再び発生しないためにも、設備強化等対策を講じる必要があるため、学校運営者とともに計画予定です。

課題3:いじめ・体罰の防止

毎月の子どもへのヒアリングにより、いじめや先生の体罰などが存在していることを確認しています。毎月の経過観察では、固定された7名の子どもとランダムに選ばれた3名の子どもに、学校生活に関する詳細なアンケート調査を行っています。調査結果からは、いじわるなこと(主に外見に関する侮辱)を言われたり、望まないあだ名をつけられたりする事例が毎月みられます。

また同時に先生の体罰も依然として起こっていることも、調査結果から判明しています。よりよい学習環境の確保のためにも、先生への研修やいじめの防止措置等、適切な対策を検討する必要性があると考えています。

課題4:性教育の拡充

マケレ小学校では、性教育が充分になされていません。望まない若年妊娠や性暴力を防ぎ、子どもの権利を守るためにも、性教育の提供は不可欠であると考えます。現在NPO法人アラジでは男子中高生向けの性教育授業(ハズバンドスクール)の開催を計画しており、マケレ小学校の子ども達に対しても、来年度中に実施予定です。

ハズバンドスクールでは、女性の権利・生理や出産などのリプロダクティブヘルス・性加害を起こした場合や示談した場合の刑罰、女性が被害者となった場合の適切な連絡機関と、治療・アフターケア・刑事裁判のサイクル、10パターンの性的同意について学びます。

 9.チャイルドセーフガーディングポリシー

今年度からNPO法人アラジではチャイルドセーフガーディングポリシーを新たに策定しています。このポリシーは、受益者である子どもの個人情報と人権を保護することにより、あらゆる関係者からの性的搾取・性加害を防止するためのガイドラインです。新たに策定されたこのポリシーでは、全ての関係者が、子どもの情報を外部に公開する際には、名前・居住地・学校正式名称・誕生日などの個人情報を、公開してはならないことが定められています。

また、現地活動の際には、同性の子どもへのヒアリングは、できる限り同性のスタッフが行うことや、支援者が現地に渡航する際の注意点なども明記しております。このポリシーをスタッフ一同が遵守し、万が一問題が発生した際には、すみやかに警察(Family Support Unit)と連携できるよう、体制を整備しました。

 10.今後の活動計画

当小学校定額給付支援事業においては、引き続き周辺地域の子どもの入学を受け入れるとともに、学校設備の拡充・強化に務めます。

現在の活動実績を基に、事業規模を順次拡大させていく予定であり、最終的にはポートロコ県の教育省へ公立学校として引き継ぎを行うことが本活動の掲げるゴールとなっています。

子どもたちの産まれた環境に関わらず、継続した学びの機会を提供するべく、アラジはこれからも支援活動を継続していきます。

2021年11月以降も、皆さまの温かいご支援とお力添え、どうぞよろしくお願いいたします。

以上

特定非営利活動法人Alazi Dream Project

編集:江田飛翔

文責:下里夢美

(2018年12月11日)2018年下半期ポートロコ小学校支援:瀬谷による調査活動報告

2018年12月11日

NPO法人アラジ2018年下半期ポートロコ小学校支援:瀬谷による調査活動報告

2018年12月7日(金)に第6回現地渡航中(2018年11月29日~12月21日)のNPO法人アラジスタッフの瀬谷祐葵が、現地パートナー団体:HELP Children for Tomorrowの代表Abdukraman Kamara(以下、ラーマン)ともに、支援対象小学校である政府未承認小学校ROGBORO COMINITY PRIMARY SCHOOL(以下、ンボロ小学校)を訪問し、調査とともに、児童105名に対し教材支援を行いました。

NPO法人アラジの小学校支援について概要ページはこちら

 

※写真は2018年10月に村の大人たちが建設した小学校の様子

私たちが2016年より現地調査を開始し、2018年5月から教材支援を続けるンボロ小学校は、首都とポートロコ村の中間地点の森の中心地に位置しています。(首都フリータウンから続くPrince Alfred Road沿いのMakoloh Junctionをフリータウンより左手に進むとMamara村があり周辺に位置する)。村人の総人口は256名。政府による水道や電気等のインフラは未整備で、2016年のエボラ出血熱の流行時には、村人の大半がエボラ出血熱で亡くなりました。

※村の家々の様子 多くの村人は農業に従事し、自給自足の生活を行っている。

校舎が2010年に設立されたものの、2015年5月中旬に雨季のため全壊し、仮校舎のオーナーから家賃請求されるも支払いが滞り撤退を要求されるなどの課題を抱えていました。政府未承認小学校であるために、政府は給食や教師の給料などの支給をせず、2018年5月より始動した新政権(SLPP)のジュリアス・マーバ・ビオ氏が新たに宣言した小学校教育費無償化の恩恵はまったく受けていない状況です。

NPO法人アラジとしては、2018年5月にノート、チョーク、ペンなど最低限の教材を緊急支援として寄贈しました。現地パートナー団体:HELP Children for Tomorrowが制服支援などを定期的に行い、2018年10月には、地域の人たちが自ら地域の材料(土や木など)を用いて小学校を自前で建設しました。

政府への承認小学校への要請アプローチは却下され続けており、外国支援も望めず、以前として村の少ない現金収入や貧しい生活環境、劣悪な教育設備等の問題を抱えている地域の小学校の一つです。

現地パートナー団体:HELP Children for Tomorrowについて

現地パートナーHELP Children for Tomorrowとポートロコ村にて教材調達の様子(2017年11月)

代表:Abdukraman Kamara
団体スタッフ数:計6名

HELP Children for Tomorrowの活動として普段は、ペッパーやライスなどの栽培による売上げ(週3日:木金土稼働)をあげつつ、一部収入をンボロ小学校への教育支援へと充てています。

以前から政府に出向いたり手紙を送ったりしたことがあるものの、承認小学校へのアプローチは失敗に終わっています。再度手紙を書いて政府に取り合ってもらえるよう現在模索中であるとのことです。

ンボロ小学校について

※Google Mapによるンボロ小学校の位置

※2015年校舎倒壊の際に現地パートナー団体が作成したファンドレイジング用資料

児童数:約105名(男子53名/女子52名)

:2名(女性25歳:1・2年生の担当)(男性:52歳:3~6年生の担当)
※2名とも携帯電話不所持。2学年混合で授業を実施しており、男性教員は2クラスに分けて板書とティーチングを交互に行う。

授業内容:英語、数学、社会、理科、RME(Realistic Mathematics Education)、PHE(Physical Health Education)、vocational education(農業経済など)

給料:基本的に無給

休業:年末年始は12/21から2週間、4月に2週間、雨季のため7月下旬から9月頭の約1カ月半(6週間ほど)

2018年下半期の支援教材について

  • テキストブック:生徒人数分
  • 鉛筆(低学年用):10ダース120本
  •  ボールペン(高学年用):15ダース180本
  • 定規(学校用):5ダース60本
  • アルコールジェル(300ml)28セット

計1,500,000Le(176$=20,324円)

※今回のご支援は、近畿大学 学生ボランティア団体”大和” 様のご支援を活用させていただきました。ご支援いただき本当にありがとうございました。

保護者や地域の生活環境について(2名へのインタビュー)

保護者:アミナタ(40歳手前)さんへのインタビュー

●家族構成
6名(アミナタさんと子ども5人)

現金収入はありますか?
ありません。旦那さんを亡くし、自分達で食べるために、お米の栽培を行っています。

●アクセスできる病院はありますか?
5マイル以上離れていて、バイクで2.5時間以上かかります。

●子どもに将来就いて欲しい職業は何ですか?
子どもには弁護士、銀行員などたくさん収入が得られる職業に就いて欲しいです。

●今一番必要な支援はなんですか?
学校建設のための支援をしてほしい。

保護者:エルサンコ(30歳代)さんへのインタビュー

※今年新しく生まれた末娘の「ユメ」

●家族構成
6名(旦那さんと子どもが4人)

●現金収入はありますか?
夫婦で農業(米とナッツ)を営んでいます。

●今一番必要な支援はなんですか?
ビジネスを拡大するための小規模投資をして欲しいです。

今回の保護者へのインタビューでは、労働環境に関しては、例えば何か栽培したものを売る場合、売る場所へ行くための交通手段がなく、売り上げても交通費やコストが高すぎる、そもそも準備段階に必要な資金がないなどの問題があって働きたくても働けないという状況でした。電話すら持っていない人が大半で、通信環境も悪く、Wi-Fiは接続不可能な状態です。

子どもへのインタビュー

ブルツフェ(8歳)へのインタビュー

●家族構成
両親と妹の4人家族

●将来の夢は何ですか?
教育大臣になりたいです。

●好きな教科は何ですか?
社会

●学校は好きですか?
病気の時はさすがに学校へ行きたくないけど、基本的には学校が好きで毎日通いたいよ。

●今一番必要な支援は何か
良い学校を作ってほしい。トイレもお水もないし、机も椅子もないから。

●ごはんはしっかり食べられていますか?
今日はまだ何も食べていないです(インタビュー時夕方の17時過ぎ)
※昨日ガリを食べたとのこと。(1食)

●病気になったときに、かけつけられる病院はありますか?
頭が痛くて病院へ行ったときは8マイル先(約12㎞先)の病院へ歩いて行って、2時間半くらいかかったよ。学校へも2時間半くらいかけて毎日通っているんだ。

 

調査報告のまとめ-政府の主張-

シエラレオネの地方全体で、このように両親や村の有志が立ち上がり自前で建設する、所謂「ペアレンツスクール」の数は把握できておらず、多くは教職員の教育レベルの問題や、無報酬問題、またトイレや基本的教育設備の不足など、同様の問題を抱えるインフラにアクセスできない密林の小学校は多く存在すると思われます。

政府の主張は、コンクリートの建物にトイレなどが付帯しており、先生がきちんと充実した教育を行っていることが証明できる充分な教育機関であるかどうかが条件とのことで、学校建設自体を外国援助に初期段階から依存する承認プロセス自体が問題であり、すべての子どもに教育を受けさせるべきと主張する新政権の対応とはかけはなれています。

NPO法人アラジとしては、政府側にぜひとも早急に対処していただくべく、今後も現地パートナーとともに政府承認へのアプローチと、承認までのプロセス変更の要求を続け、上半期・下半期の渡航タイミングにあわせ、緊急の教材支援を続けていきます。

今後の教材支援・政府への承認アプローチ・現地調査渡航費等に引き続き皆様のご支援を必要としています。ご関心のある方はぜひマンスリーサポーターの登録もしくは、単発のご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

投稿:下里夢美