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(2020年10月26日)COVID-19緊急支援終了のお知らせ-皆様の温かいご支援ありがとうございました。

2020年10月26日

COVID-19緊急支援終了のお知らせ-皆様の温かいご支援ありがとうございました。

COVID-19緊急支援は、2020年10月25日をもって、募金終了しました。

私たちが2014年から様々な支援活動を続ける西アフリカのシエラレオネ共和国でも、5 州16県すべてにおいて新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が確認されました。NPO法人アラジでも現地シエラレオネ、ケネマ県の16地区のうち、7地区~11地区(約10万人)と、ポートロコ県、ンボロ村・マケレ村(約1,200名)を対象に、2020年4月29日より、感染拡大防止のための緊急支援を実施しました。

COVID-19緊急支援において、皆様の温かいご支援、誠にありがとうございました。

COVID-19募金総額

3,737,107円/385名

庭野平和財団”緊急助成金”100万円を含みます

緊急支援クラウドファンディング支援額を含みます

食料支援

COVID-19感染予防のためのロックダウンによる経済悪化の影響で、食料支援へのニーズが高まったことにより、2020年9月には、ポートロコ県ンボロ村・マケレ村の100世帯、ケネマ県の農村部貧困世帯5村145世帯へ、米・玉ねぎ・油・マギー(香辛料)などをパッケージにした食料支援を行いました。

手洗い場設置支援

農村部においては、人々が日常的に手を洗いあらゆる感染症を予防することが難しい状況にあることから、簡易手洗い場と固形石鹸をセットに、地域への設置支援を行いました。

ロックダウン中は、ケネマ県・ポートロコ県の各コミュニティのエントランスと警察チェックポイント、貧困世帯などに設置することができ、7月1日からのロックダウン解除後は、学校施設や、モスク・教会などにも設置を行いました。また、正しい手洗いの方法や、ソーシャルディスタンスについても、啓発活動を行いました。

簡易手洗いバケツ設置は376個、固形石鹸配布は5,944個の設置・配布を行いました。

布マスク配布支援

ケネマ県の学校や農村部、ポートロコ県のンボロ村・マケレ村、首都フリータウンにおいては災害孤児・遺児里親宅など、特に生活が困難な地域と人々に優先して布マスク19,747枚の配布を実施しました。

布マスクの正しい装着の仕方や感染予防についてまとめた用紙も一緒に配布したり、人々が正しい予防知識を身につけるため、地域やラジオ局での啓発活動も行いました。

地域やラジオ局での啓発活動

日常的に、手洗いやマスクをつける習慣のないシエラレオネにおいて、現物を支給し、感染に備えることが、感染爆発を防ぐ効果的な方法だと考え、布マスク、簡易手洗いバケツ、固形石鹸の配布時に正しい感染予防啓発活動を行いました。

また、国民の8割が毎日ラジオ放送を聞いていることから、5つのラジオ局において、コロナウイルス感染予防のための啓発放送も行いました。

簡易手洗い場の設置の際には、正しい手洗いの仕方や、ソーシャルディスタンスのデモンストレーションを行ったり、布マスク配布の際には、マスクでしっかり鼻を覆うこと、毎日手洗いを心がけることなどを、徹底して啓発を行いました。

 

 

 

 

 

皆様のご支援、ありがとうございました。

現在シエラレオネ共和国では、COVID-19感染症そのものよりも、ロックダウンによる経済悪化や、学校閉鎖による児童労働、児童買春の増加、それらに伴う様々な社会課題が顕著に見られています。今後は、徐々に通常の支援事業に切り替え、引き続き、シエラレオネ共和国において、もっとも弱い立場におかれている、子どもや大人へのサポートを続けてまいります。

COVID-19緊急支援において、皆様の温かいご支援、誠にありがとうございました。

(2020年9月10日)新たに布マスク1万枚の配布と食料支援を実施しました

2020年9月10日

プロジェクト完了のご報告

この度は、クラウドファンディングへのご支援を頂いた皆様、本当にありがとうございました。皆様のご支援分の緊急支援プロジェクトは、9月8日(火)に無事実施完了しましたことを、ここに報告いたします。

前回の活動報告「プロジェクト遅延のお詫び」でもお伝えしましたが、支援金の半分が銀行側の手続き不備により送金できなかったことに起因し、プロジェクトが予定よりも2日遅れての完了となりました。今回の件に関して、ご心配おかけした皆さま、誠に申し訳ございませんでした。(着金できず個人資金で補填していた分のお金は無事28日ぶりに発見され、現在組戻しの手続きの際中です)

収支報告について

今回のクラウドファンディングの達成額の使用詳細内訳を下記にご報告いたします。

 

-クラウドファンディング達成額

1,461,000円

-手数料(通常手数料12%+早期振込サービス税込33,000円)

225,852円

-布マスク関連費(10,000枚分)

  • 仕立て代 1枚8,000SLL(テーラー11名が制作)
  • 布代 1ヤード20,000SLL×500ヤード
  • 布マスク啓発広報紙 印刷代2,000SLL×430枚

986,219円

-現地パートナー団体Global Village Network 活動手当

49,930円(有給スタッフ4名手当+交通費)

-目標金額以上の調達資金(緊急食糧支援)

198,999円(別途有給スタッフ4名手当+交通費含む)

 

支援金の内訳としては以上となります。

 

活動報告について

布マスク10,000枚は下記の啓発紙430枚とともに、12の村の各半数(子ども/大人)に配布しました。

 

  1. ケネマ県グアラ地区ウィラー村(子ども140枚/大人140枚)
  2. ケネマ県グアラ地区ティンココ村(子ども210枚/大人210枚)
  3. ケネマ県グアラ地区ケバイワナ村(子ども150枚/大人150枚)
  4. ケネマ県ダマ地区ディアミー村(子ども225枚/大人225枚)
  5. ケネマ県ダマ地区イェーバマ村(子ども295枚/大人295枚)
  6. ケネマ県ダマ地区ボアマ村 (子ども205枚/大人295枚)
  7. ケネマ県ティンキア地区ジャオ村(子ども600枚/大人600枚)
  8. ケネマ県ティンキア地区ファイエマ村(子ども590枚/大人590枚)
  9. ケネマ県ノンゴワ地区コナブ村(子ども650枚/大人650枚)
  10. ケネマ県ノンゴワ地区ネカボ(子ども285枚/大人285枚)
  11. ケネマ県ノンゴワ地区ジュム村(子ども1,350枚/大人1,350枚)
  12. ケネマ県ノンゴワ地区ネカブ村(子ども300枚/大人300枚)

計10,000枚(子ども用マスク5,000枚/大人用マスク5,000枚)

 

 

また、当初の計画より多く集まった予算分に関して、5村の村で食料支援を行いました。

 

 

  1. ケネマ県グアラ地区ウィラー村(25世帯)
  2. ケネマ県グアラ地区ティンココ村(26世帯)
  3. ケネマ県ノンゴワ地区コナブ村(24世帯)
  4. ケネマ県ノンゴワ地区ネカボ(35世帯)
  5. ケネマ県ノンゴワ地区ジュム村(25世帯)

合計150世帯(米1,450kg/油1,740ℓ/玉ねぎ6,960個/砂糖580kg)

 

皆様へのリターンについて

各リターンについては、支援者お一人お一人に、個別にご連絡をさせていただいております。

また、下記の日程にて、今回のクラウドファンディングでご支援いただいた皆様全員を、本緊急支援の活動報告会へ無料でご招待させていただきます。

緊急支援活動報告会のご案内

(ご支援者様無料ご招待)

日時:9月26日(土)14:00~15:30

Zoomオンラインにて開催します

学生参加費:500円

一般参加費:1,000円

(クラウドファンディング支援者様は無料ご招待)

チケットのご予約はこちらのPeatixページからお願いいたします。

 

私たちのこれからについて

今後は緊急支援については、簡易手洗い場・固形石鹸・布マスク等の感染予防物資の配布を終了し、ロックダウン影響により、より生活が困難な農村部の人々に対して、聞き取り調査のもと、食料支援を続けていきます。

こちらの緊急支援募集ページより、1口3,000円から募集しています

 

 

また、NPO法人アラジは、今後も勉学を続けることが困難な都市部の子どもたちや、緊急時の支援など、継続して様々な支援活動を行っていきます。今後も長期的な活動を目指し、1日33円/毎月1,000円からクレジットカードで定額を寄付する、マンスリーサポーターを募集しています。

コースについて

学生(500円コース)

社会人(1000円・2000円・3000円・4000円・5000円・10000円・20000円・30000円コース)

お礼品について

1年間支援を継続していただいたマンスリーサポーターの皆様には、以下の特典があります。

  • 毎月:メールマガジンをお送りいたします
  • 毎年6月:年次活動報告書・シエラレオネのお土産をご自宅へお送りいたします
  • 毎年12月:アラジ特製カレンダーをご自宅へお送りいたします

※マンスリーサポーターの皆様には、毎年5月の総会での議決権はございません。

マンスリーサポーターご登録の流れ

「マンスリーサポーターになる」ボタンをクリックしてください。

  1. メールアドレスを入力し、「私はロボットではありません」をチェックして「送信」ボタンを押してください。
  2. 入力したメールアドレス宛に本登録URLが届きますので、URLをクリックしてお名前・ご住所などのご登録をお願いします。
  3. 「ご希望の月額支援プラン」を選択し、クレジットカードにて任意金額のご支援をお願いいたします。

この度は、皆様のご支援、本当にありがとうございました。

今後とも、NPO法人アラジを、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

NPO法人アラジ

代表理事

下里夢美

(2020年8月20日)現在のコロナ感染症の状況と里親サポーター募集について

2020年8月20日

現在のコロナ感染症の状況と里親サポーター募集について

2018年1月からはじまった、本災害孤児支援ですが、里親サポーターとして毎月3,000円のご支援をしていただける方が増え、2017年8月の首都フリータウンでの土砂災害において、両親を両方とも失った遺児計6名に対して、2020年4月から支援の手を広げることができました。

サポートを続ける子どもたちは、皆元気に過ごしています。

現在の活動について

2020年4月の家庭訪問では、全里親宅に、130枚の繰り返し洗って使える布マスクの配布を行いました。現在では、2020年7月頭にロックダウンも解除され、子どもたちの通う学校も再開しています。

毎月、全ての里親宅への家庭訪問を実施し、子どもたちの健康状態や家庭環境、成績表のチェックをしています。雨季の時期となり豪雨が心配です。季節の変わり目で風邪を引いている子どももいますが、問題なく過ごしています。

現在のシエラレオネ共和国における、NPO法人アラジのコロナ感染症対策支援については、緊急支援特設ページも合わせてご覧ください。

あと 3名の里親サポーターを募集しています!

毎月の家庭訪問の様子

月 3,000 円で孤児 1 名の里親になっていただく「里親サポーター」制度のご支援を募集しております。

孤児支援活動の支援拡大に伴い、現在は、3名(女児2名・男児1名)の里親サポーターを募集しております。

毎月の活動報告とともに、子どもたちの写真データをメッセージでお送りするほか、半年に一度、ご自宅へ写真つきで子どもたちからのお礼のお手紙とプレゼントを送付いたします。

現在は 16 名のみの災害孤児支援ですが、今年度はあと4名の子どもたちへの支援拡大を検討しており、今後、里親サポーターやマンスリーサポーターとして、アラジの仲間になっていただける方が増えれば、今もなお問題を抱える孤児・遺児を引き取る里親宅への支援や、ストリートチルドレンなどの支援に、活動範囲を広げることができます。

月 3,000 円からの災害孤児支援「里親サポーター」についてはこちら

月 1,000 円からの「マンスリーサポーター制度」についてはこちら

皆様のご支援のほど、引き続きよろしくお願いいたします。

(2020年8月10日)COVID-19 緊急支援クラウドファンディング終了のご報告【結果発表】

2020年8月10日

クラウドファンディング終了のご報告【結果発表】

クラウドファンディング達成!応援いただいた皆様へ

この度は、私どもNPO法人アラジの、25日間(7月9日~8月3日)のクラウドファンディングへの挑戦にご支援・応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。また、応援メッセージを添えてくださった27名の皆様、SNSなどでクラウドファンディングページのシェアや、応援リツイートをして下さった皆様にも、感謝申し上げます。

 

結果としましては、226名の皆様に目標金額の130万円を上回る、1,461,000円のご支援をいただきました。本当に感謝申し上げます。

10,000枚の布マスク制作費・感染予防啓発活動への資金として、順次現地パートナー団体Global Village Network へ、皆様からのご支援を託していきます。

 

また、今回の計画当初より多く集まった金額についても、現地パートナー団体Global Village Network へ送金し、新型コロナウイルス感染症予防のための諸啓発活動・緊急支援に役立たせていただきます。

今回のCOVID-19に関するNPO法人アラジの緊急支援募金額合計は、今回のクラウドファンディングと合わせて約360万円、支援者数383名となりました。

今後の緊急支援の活動報告については、ぜひ公式HP緊急支援特設ページをご覧ください。

 

 

また、後程、活動報告の際に、支援金使用の内訳について、ご連絡させていただきます。

支援者の皆様には、随時リターンの詳細案内と、お礼のメッセージをさせていただきます。

 

猛暑日が続きますが皆様におかれましても、お体に気を付けて、お過ごしください。

 

 

NPO法人アラジ

代表理事

下里夢美

(2020年8月7日)ポートロコ県ンボロ村・マケレ村への食糧支援を実施しました

2020年8月7日

ポートロコ県ンボロ村・マケレ村への食糧支援を実施しました

2020年8月6日(木)に、以前からNPO法人アラジが学校支援を行うポートロコ県のンボロ村・マケレ村に緊急食糧支援を行いました。

コロナ感染症拡大に伴うロックダウンの影響で、農村部の得に経済活動から離れた場所で生活する人々の暮らしは一層厳しいものになっています。今回、2019年に当会と各村チーフが共同で作成した詳細な住民リストをもとに、事前に各村男女5名ずつ(合計20名)へ聞き取り調査を行い、よりニーズの高い食料支援を行うことにいたしました。

今回は、約100世帯(ンボロ村299名・マケレ村273名)への1週間分の食料支援を行いました。

今回の食糧支援では、首都に在勤する現地スタッフのシアが、トラックとボランティアの男性3名を手配し、村へ食料支援にむかいました。

米、油、マギー、玉ねぎを受取った住民たちの様子です。写真撮影に協力していただきました。

一人当たり(約1週間分)

  • 米-11カップ
  • 油-約1.4ℓ
  • 味付け香辛料-マギー4つ
  • 玉ねぎ-8個

使用支援金について(1円=89SLLで概算)

  • 交通費:652,000SLL(7,326円)
  • 食料支援分費:14,635,000SLL(164,438円)

合計:15,287,000SLL(171,764円)

皆様からのご支援は、引き続き、緊急食糧支援に大切に役立たせていただきます。

COVID-19に関する緊急支援活動についてはこちらのページをご覧ください

ご理解、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

下里夢美

 

 

(2020年5月15日)災害孤児支援における、コロナ感染症に伴う活動制限について

2020年5月15日

災害孤児支援・支援拡大のお知らせとコロナ感染症に伴う活動制限について

2018年1月からはじまった、本災害孤児支援ですが、里親サポーターとして毎月3,000円のご支援をしていただける方が増え、2017年8月の首都フリータウンでの土砂災害において、両親を両方とも失った孤児2名と、父親を失った遺児4名の計6名対して、2020年4月から支援の手を広げることができました。

サポートを続ける子どもたちは、皆元気に過ごしています。

コロナ感染症に伴う活動制限について

2020年3月より、シエラレオネ共和国でもコロナウイルスの感染者が報告されています。

NPO法人アラジでも、緊急支援として、農村部での簡易手洗い場の設置や繰り返し洗って使える布マスクの配布支援を進めています。

「緊急支援募金の特設ページはこちら」

首都フリータウンにおいても、ロックダウン(都市封鎖)が続いておりますが、外出禁止措置が取られない限りは、孤児宅の家庭訪問は、今まで通り実施しています。

2020年4月の家庭訪問では、全里親宅に、130枚の繰り返し洗って使える布マスクの配布を行いました。学校が休校となり、子どもたちは自宅で過ごしておりますが、体調を崩している子どもたちは今のところいません。

今後、現地スタッフの移動を伴う活動は、極力避けていきたいため、モバイルマネーを使って里親の携帯に送金する・里親が毎月現地スタッフに子どもたちの写真を送って活動報告する、などの措置を検討していますが、ほとんどの里親世代の大人たちが文字の読み書きができないため、うまく実施できるか調整を進めています。

次回の、活動レポートで、今後の動向についてまたお知らせできればと思います。

あと 6 名の里親サポーターを募集しています!

写真右は災害孤児となったメアリー(仮名)
 18 名の家族は土砂の中みつからないままとなりました。
現地パートナースタッフ(中)が里親(左)に
ヒアリングを行っている様子です。

月 3,000 円で孤児 1 名の里親なっていただく「里親サポーター」制度のご支援を募集しております。孤児支援活動の支援拡大に伴い、6名の里親サポーターを募集しております。

毎月活動報告とともに、子どもたちの写真データをメッセージでお送りするほか、半年に一度、ご自宅へ写真つきで子どもたちからのお礼のお手紙とプレゼントを送付いたします。

現在は 16 名のみの災害孤児支援ですが、今後里親サポーターやマンスリーサポーターとして、アラジの仲間になっていただける方が増えれば、活動範囲を広げることができます。

月 3,000 円からの災害孤児支援「里親サポーター」についてはこちら

皆様のご支援のほど、引き続きよろしくお願いいたします。

(2020年5月2日)新型コロナウイルス感染予防のための緊急支援のお願いと現地活動状況について

2020年5月2日

(2020年5月2日)新型コロナウイルス感染予防のための緊急支援のお願いと現地活動状況について

私たちが2014年から様々な支援活動を続ける西アフリカのシエラレオネ共和国でも新型コロナウイルスの感染が確認されています。NPO法人アラジでも現地での緊急支援として

  • ケネマ県への手洗い場設置支援
  • 農村部への布マスク配布支援

の二つを2020年4月29日より、実施していきます。

ケネマ県への手洗い場設置支援では、ケネマ県のパートナーNGO「Global Village Network」と協働して、ケネマ県への各コミュニティへの簡易手洗い場の設置支援を進めています。現在、48か所に設置、約500名へ支援を届ける準備を進めていますが、各世帯に設置することが望ましいため、こちらは随時支援を募集をしております。

農村部への布マスク配布支援では、NPO法人アラジ現地スタッフを中心に、アフリカ布商品制作事業を行う4名のテーラーが繰り返し洗って使用できる布マスクの制作をしており、随時支援先のポートロコ県・ケネマ県の小学生の通うコミュニティに配布予定です。布マスクの正しい装着の仕方や感染予防についてまとめた用紙も一緒に配布します。

緊急支援の現地活動状況については、新型コロナウイルス感染防止緊急支援特設ページをご覧ください。

皆様のご支援よろしくお願いいたします。

既存事業の活動状況について

農村部小学校支援

現在まで、ポートロコ県のンボロ小学校(約100名)マケレ小学校(約100名)へ下半期と上半期の2度、必要な教材支援を続けており、ケネマ県への小学校(約200名)への支援拡大も検討していましたが、都市部でのロックダウン(都市封鎖)が続いているため、現在活動を停止しております。

テーラーアフリカ布雑貨販売事業

現在まで、首都フリータウンの5ショップ15人のテーラーと一緒に、日本で販売するアフリカ布雑貨を制作・販売してきましたが、日本への商品輸送が難しい状況のため、現在はすべてのテーラーがコロナウィルス感染防止のための布マスク制作に従事しています。

災害孤児支援

現在まで、首都フリータウンにおいて災害孤児の里親宅への毎月の家庭訪問、現金給付の支援を続けてきましたが、先月4月に支援を拡大し、現在16名の子どもたちへ支援を届けています。こちらは、首都における外出禁止措置が解除されたタイミングで通常の支援活動を行っております。

 

 

様々に大変な状況ではありますが、今後もメインとなる活動を緊急支援に切り替える形で、状況をみながら、できるサポートを考えていきます。

今後とも、ご支援・応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

(投稿)下里夢美

(2020年3月2日)学生スタッフ活動ブログVol.3「活動を通して得たこと・シエラレオネに渡航して感じた課題点」

2020年3月2日

(2020年3月2日)学生スタッフ活動ブログVol.3「活動を通して得たこと・シエラレオネに渡航して感じた課題点」

⇒前回の記事(2020年3月1日)学生スタッフ活動ブログVol.2「活動詳細レポートと、活動の際に苦労したこと」

2020年1月13日~2月28日までの約6週間(1.5か月)現地スタッフのシアとともに、NPO法人アラジ学生スタッフとして、現地活動を行った角田悠太です。

前回に引き続き、最後の活動報告ブログでは、活動を通して得たことや、実際にシエラレオネに渡航して感じた課題点について、ご紹介していきます。

活動を通して得たこと

私が活動で得たことは主に3つあります。

1.人間関係構築力

短い滞在の中で物事をスムーズに進める上で必要なことは信頼関係を築くことでした。
そこで…

  • 挨拶をきちんと行う
  • 笑顔で接すること
  • 感謝の気持ちを伝えること
  • お願いするときはへりくだること

を意識して取り組みました。

その結果、様々な方から信頼していただき活動をスムーズに進める上で力になってくれました。特にテイラーさんたちが協力的で630点以上を超える商品を帰国前にしっかり作っていただきました!

2.問題解決力

シエラレオネでは毎日のように何かしらのトラブルがおきます(笑)

例えば…

  • 1日に何度も停電する
  • オフィスの水が出てこない
  • 大工を呼んでも時間通りにやってこない
  • テイラーがオーダーを間違える 等

がありました。

そのようなトラブルが起きた際には冷静に次は何をすべきかを考え、即座に行動に移すようにしました。

解決策が自分で出せない場合は周りに聞きまわって情報を集めたり、人を紹介してもらってなんとか作業を進めることができました。目の前の課題をどう解決していくかを考える力がついたと思います。

3.リスク回避力

トラブルが毎日のように起きるからこそ、予め準備できることはしっかりしておくことや、想定できそうなトラブルを常に考えるようになりました。

そこで…

  • 予定やアポイントのリマインドをして時間通りに来てもらうようにする
  • 認識のズレがないかどうか何度も確認する等

を行うことで滞在初期に比べて未然にミスやトラブルを防ぐことができるようになりました。

これらの経験ができたのは自分にとって大きな財産となりました!

シエラレオネで感じた課題点

次は約6週間、滞在していて感じたシエラレオネの課題を4つご紹介します。

1.政府のインフラが機能していない

特に水や電気などといったインフラが機能していないなと感じました。首都ではっても水は週3日しか出ず、電気も1日に何度も停電します。人々は常にタンクに水を貯めておき、停電した時は発電機で電気を供給します。

2.読み書きできない人が多い

街中でレシートを貰おうとしても文字が書けないと言われることがあったり、契約書にサインが書けないことがありました。読み書きができないことで不当な契約を結ばれるリスクがあります。

3.自分にとっての常識以外は受け入れない

今まで自分がやってきたことが正解だと思い込んでいる人が多く、正しい方法を教えても納得してもらえないことがあります。

現地に滞在する日本人駐在の方から聞いたお話では、果物の皮を剥くときにナイフを相手側に向けて剥いていたので、自分に向けてやるのが正しい方法だと伝えたところ、

「これが正しい方法だよ。そんなことも知らないの?(笑)」

と言われたそうです(笑)

どっちの方法がいいかを考えず、今までのやり方に固執しているところがあるので、シエラレオネの人に何か教えることはハードルが高いのが正直です…

4.シエラレオネで生きることは容易ではない

病気になっても、特に農村部であれば日本のような大きな病院に行くことはできません。また失業しても失業保険を受け取ることもできません。このようにシエラレオネには、基本的なセーフティーネットがありません。

またシエラレオネで貧困層向けにビジネスをするのはまだ早いかと感じました。先程もお伝えしたように読み書きや計算ができないのはビジネス以前の問題かと思います。今は、子どもたちがしっかり学校に通い、最低限の教養をつけさせること、そしてその子達の親が学費をしっかり払えるようにすることが最優先ではないかと感じました。

私たちスタッフと、サポーターの皆様がお互い力を合わせて活動を続けることで、シエラレオネの人々がより良い暮らしを送ることができるようになります。

NPO法人アラジではマンスリーサポーターを募集してますので、ぜひご協力いただけますと幸いです。

⇒マンスリーサポーター登録はこちら
(ちなみに僕もマンスリーサポーターになります!)

今後にむけて

実は滞在中に21歳の誕生日を迎えました!
ネクタイはアフリカ布商品制作事業で
テーラー・ファラーさんがつくったもの
代表の下里さんからプレゼント
していただきました!

最後に私の今後について軽くお話させていただきます。

私のビジョンは「周りの環境に左右されず誰もが挑戦できるようにする」ことです。
僕自身トビタテ留学JAPANのおかげで返済不要の奨学金をいただき、実現不可能であった留学を実現することができました。

この留学が実現しなければここまで自分を成長させることはできなかったと思います。だからこそ将来は国内外問わず、色々な事情があって挑戦できない人をサポートできる仕事をできたらと思っています。

どのような形で関わって行くかはまだはっきりと決めていませんが、このビジョンをもとに今後のキャリアを築いていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

(投稿:学生スタッフ:角田悠太)

(2020年3月1日)学生スタッフ活動ブログVol.2「活動詳細レポートと、活動の際に苦労したこと」

2020年3月1日

(2020年3月1日)学生スタッフ活動ブログVol.2「活動詳細レポートと、活動の際に苦労したこと」

前回の記事⇒(2020年2月29日)学生スタッフ活動ブログVol.1「現地活動に参加したきっかけ」

2020年1月13日~2月28日までの約6週間(1.5か月)現地スタッフのシアとともに、NPO法人アラジ学生スタッフとして、現地活動を行った角田悠太です。

前回に引き続き、今回のブログでは、実際にどんな活動を行いどんな苦労や課題があったのか、活動報告を兼ねてご紹介していきます。

活動では以下の5つの事業を行いました。

(1)ポートロコ県 小学校教材支援

首都から車で2時間半、電気もガスもない森の奥深くにある2村の小学校「ンボロ小学校」と「マケレ小学校」。この二つの小学校には、充分な校舎・給食・トイレ等がないばかりか、日常的に子どもたちが学ぶ、教科書・ペン・ノートなども不足しています。

NPO法人アラジは、2016年から継続して、現在は2村の小学生200名に対して、教材給付支援を実施。子どもたちがどんな環境に産まれても、継続して学ぶことのできるチャンスを提供しています。

⇒活動詳細はこちら

この活動では、事前に小学校から必要なものをヒアリングし、町で教材を購入したものを両村の児童たちに直接渡してきました。以下は今回の教材支援の内容です。

マケレ村(児童約110名)
2020年1月:ノート、鉛筆、ペン、消しゴムチョーク、定規、黒板等を支援

ンボロ村(児童約80名)
2020年1月:ノート、鉛筆、ペン、消しゴムチョーク、定規、黒板等を支援

児童たちはペンやノートなどをもらうことができ大変喜んでいました。

ただ、現状の課題として、毎回支援してもらえると村の人たちが思ってしまっていることが挙げられます。私が初めて両村を訪れると、村の大人たちは、次は学校の校舎を建ててくれ、生徒たちが座る椅子を作ってくれなどと支援してもらえるのが当たり前かのようにお願いしてきました。

私は村の資源を活用すれば支援がなくとも、椅子の作成や、学校の校舎の建築は不可能ではないと村の様子を見て感じました。
何もかも支援してしまうと村の人たちの思考が止まり、すべて支援頼りになってしまうので、村にとって本当に必要な支援は何かを私たち側が見極めて進めていく必要があるのではないかと思いました。

現状として両村で教材を集めてくることは困難であり、教材は子どもたちの教育にとって必要不可欠なものであるため、引き続き支援を進めていきます。

(2)マケレ村、ンボロ村における貧困削減プロジェクト

2019年から準備を進め、マケレ村・ンボロ村において、現在、大人たちへの収入向上のための新プロジェクトを立案しています。そのパイロットとして、第1弾の支援モニタリングがスタートしました。

両村から選出した2グループに3,000,000Le(約3万円)を助成してビジネスの拡大、収入向上をはかり、同時に助成グループからの地域貯蓄も促すプロジェクトとなっています。

助成金を受け実際にビジネスを
新たにはじめた
ンボロ村グループの女性たち

滞在中は計4回のビジネス研修を終えた両グループのモニタリングを週一回行いました。

モニタリングでは…

  • 会計チェック
  • 今後のビジネスの予定
  • メンバーの人たちの収入は向上しているのか

などを確認しました。

新たな試みということもあり様々な改善点が出始めていますが、引き続きモニタリングを進め、正式なプロジェクトとして支援拡大できるよう、調整を進めていきます。

(3)フリータウン災害孤児支援

この支援事業では、2018年1月より、首都フリータウンで起こった大規模な土砂災害の影響で、両親を失い災害孤児となった子どもたちに、毎月里親宅への家庭訪問を通して、教育費を支給する奨学金給付支援に取り組んでいます。

⇒活動詳細はこちら

1月25日と2月22日の計2回、10名の災害孤児に家庭訪問を通じて支援を行いました。毎月子どもたちに200,000Le(約2,000円)を現金給付し、50,000Le(約500円)を、進学や急な医療費が必要となった場合の緊急時の貯蓄金として、NPO法人アラジが管理しています。

子どもたちの体調や学校の成績、病院のレシートなどの確認、しっかりと里親のもとで生活できているかどうかをモニタリングしました。子どもたちは皆元気で、人懐っこく、子どもが苦手だったのですが、克服できました。

また、現支援事業のスキームを通して、来年度からは新たに10名の災害遺児・孤児のサポートを拡大していく予定です。現地NGOドン・ボスコと協力して、支援拡大の調整も進めることができました。

(4)アフリカ布商品制作事業

首都フリータウンのフォートストリートで働く、火事で家を失った15名のテーラー(布の仕立て屋)と一緒に、アフリカ布を使ったテーラーメイド商品やアフリカ雑貨販売の事業を行っています。

テーラー一人ひとりの住居再建や、商品のクオリティ指導、継続発注を通して、フォートストリート全体の収入向上を目指しています。

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この1.5ヶ月間で、5ショップのオーナーの元で働く約15名のテーラーとともに、アフリカ布を使った商品約630点のオーダーと商品開発指導を行いました。今回は、商品制作に関するマニュアルも作成し・各ショップに配布、現状の課題点を解決していくことができました。

テーラーさん達が、なかなか締切り守ってくれない、指示と違う布で、違う商品を作っているなど…様々なトラブルが起こる中、なんとか一つ一つ丁寧に作業を説明し、全ての商品を制作、回収することができました。

商品はどれも素敵なデザインなので、ぜひwebショップをご覧ください!

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(5)新オフィス移転と、ゲストハウスの再オープン

今回、旧オフィスの移転に伴い、新オフィスの物件探しから始まり、59A Wellington Stにあったオフィスは37D Wilkinson Roadに移転しました。物件は、2019年12月から現地スタッフのシアが内見を開始し、約10件を周ってやっと契約することができました。

オフィスの移転作業は、日本のように、引っ越し業者などがないため、引越しするためのバンを手配したり、退去するオフィスの壁をペンキで塗ったり、大工を手配して修理してもらうなどを行いつつ、3月から再開するゲストハウス事業に向けての準備を行いました。

オフィスと併設しているゲストハウスは、無事に再オープンすることができました。シエラレオネに訪れた際にはぜひご利用ください!

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様々な活動を、同時進行で行うことは非常に大変でしたが、現地スタッフのシアとそれぞれ協力して、なんとか無事にオフィスの移転まで完了させることができました。

 

 

 

 

 

 

最後の活動報告ブログでは、活動を通して得たことや、シエラレオネに実際に渡航して感じた課題点などをご紹介していきます。

⇒次回の記事(2020年3月2日)学生スタッフ活動ブログVol.3「活動を通して得たこと・シエラレオネに渡航して感じた課題点」

 

(投稿:学生スタッフ:角田悠太)

(2020年2月29日)学生スタッフ活動ブログVol.1「現地活動に参加したきっかけ」

2020年2月29日

(2020年2月29日)学生スタッフ活動ブログVol.1「現地活動に参加したきっかけ」

2020年1月13日~2月28日までの約6週間(1.5か月)、NPO法人アラジ学生スタッフの角田悠太さんがシエラレオネに渡航し、現地スタッフのシアとともに、現地活動を行いました。

全3回に渡って、角田さんが活動を通して感じたこと、またシエラレオネに実際に渡航して見えてきた、新たな課題点などを、ブログ形式でご紹介させていただきます。

【角田悠太プロフィール】

1999年群馬県出身(現21歳)首都大学東京 都市教養学部経営学コースの3年生(現在3年次を休学中)トビタテ留学JAPAN 新興国コース10期生。高校生から貧困問題に興味を持ち、大学入学後から様々な形で国際協力に携わる。2019年4月からは1年間休学し計7ヶ月間、フィリピンで国際協力のプロジェクトや社会企業でのインターンに参加。その後計1.5ヶ月間、アラジの学生スタッフとして現地活動に携わる。帰国後は社会貢献を仕事にしたい人向けのメディアcococolor earthの運営に携わる予定。

現地活動に参加したきっかけは?

学生スタッフ角田さんと
災害孤児支援活動で
サポートしている子どもたち

NPO法人アラジ学生スタッフの角田悠太です。

1月13日〜2月28日までの約1.5ヶ月間シエラレオネで活動してきました。1.5ヶ月間でアラジの学生スタッフとしてどんな活動をしたのか、そして活動から何を学んだのかをお伝えできればと思います。

まず最初になぜ現地活動に参加したのかについてお伝えします。活動に参加した理由は2点あります。1つ目はNPO法人アラジの「子どもたちに教育を、大人たちに仕事を共に創る」というビジョンに共感したからです。

私は途上国の貧困問題に関心があり、収入向上支援や就労支援から貧困削減にアプローチしていきたいと以前から考えていました。アラジは行っている活動はまさしく私がやりたいと思っていることであり、少しでも力になりたいと思ったのがきっかけです。

2つ目は”世界で最も命が短い国”と言われるシエラレオネで就労支援や生活向上支援の可能性を活動を通して考えたかったからというのがもう一つの理由です。20年前の内戦、5年前のエボラ出血熱流行などの影響により、他のアフリカ諸国よりも発展が遅れているというのが印象的でした。

そして渡航するにあたって、現地の人がどうすれば収入を向上できるのか、自立できるようになるのかを考えながら活動に取り組みました。

滞在中は現地スタッフのシアと
協力して活動を進めました!

現地に到着してからは、いきなりスーツケースが1週間行方不明になるなど、想定外のトラブルが多々ありましたが、なんとか無事に活動を終えることができました。

次のブログでは、実際にどんな活動を行ったのかや、活動の際に苦労したこと・工夫したことなどをご紹介しています。

次の記事⇒(2020年3月1日)学生スタッフ活動ブログVol.2「活動詳細レポートと、活動の際に苦労したこと」

(投稿:学生スタッフ:角田悠太)